デートカーの王様「プレリュード」復活! シビックTYPE R譲りのシャシーに新世代の走りも617万円はどうなのよ!?

デートカーの王様「プレリュード」復活! シビックTYPE R譲りのシャシーに新世代の走りも617万円はどうなのよ!?

 2年前、ジャパンモビリティショーで話題をさらった新型プレリュード。このホンダ久々の2ドアクーペが、9月5日(金)に発売されることが明らかになった。青春を共にした世代には懐かしく、新しい世代には新鮮に映る存在だが、新型は617万円という価格も話題を呼びそう。はたしてその出来栄えは?

文:ベストカーWeb編集部/写真:森山良雄

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青春を彩った「デートカー」という存在

ホンダ新型プレリュード。こんなスタイリングのクルマに再び出会えるとは感激!
ホンダ新型プレリュード。こんなスタイリングのクルマに再び出会えるとは感激!

 初代プレリュードは1978年に登場。若者が背伸びして選ぶスペシャリティクーペとして人気を集めた。82年に登場した2代目はリトラクタブルライトで都会的な印象を放ち、87年に登場した3代目では世界初の4WS(四輪操舵)を搭載。流麗なスタイルと先進技術を兼ね備えたその姿は、当時でいう「デートカー」の代名詞だった。

 一転して新型プレリュードの開発テーマだが「UNLIMITED GLIDE」。大空をどこまでも滑るグライダーのような走りを体現するため、全長4400mm×全幅1850mm×全高1290mmというロー&ワイドなプロポーションを採用した。

 シャープな造形のフロントマスク、流れるようなサイドライン、ワイド感を強調したリアスタイルはいずれもスポーティでありながら上品。ボンネットやディフューザーには空力処理が施され、高速走行時の安定性に寄与している。

 懐古趣味は一切なく、現代的にアップデートされたスタイルは、街でも峠でも映える存在だろう。

タイプR譲りのシャシーが走りの本気度を示す

切れば切ったぶんノーズが入るアンダー知らずの足回り
切れば切ったぶんノーズが入るアンダー知らずの足回り

 走りの骨格にはシビックTYPE Rと共通の高剛性シャシーを採用している。これだけでもダイナミクス性能の素性が極めて高いレベルにあることが分かる。

 サスペンション形式自体も、フロントがデュアルアクシス・ストラット、リアがマルチリンクとシビックTYPE Rと同形式だ。

 フロントのデュアルアクシス・ストラットだが、キングピンオフセットを抑えることでトルクステアを抑制し、駆動と操舵を両立させる仕組み。これによりステアリングフィールは極めて自然で、フロント荷重の強い前輪駆動ながらも鋭いターンインを可能にしている。

 ブレーキはブレンボ製を採用し、高い制動力と耐フェード性を確保。タイヤは235/40R19で、見た目の迫力と走行性能を両立させている。

 アジャイルハンドリングアシスト(いわゆるトルクベクタリング)も備わり、コーナリング中の車体姿勢を安定させる。これらの要素が組み合わさり、スペシャリティクーペとしてだけでなく、ピュアスポーツに迫る走りを味わえる仕上がりとなっている。

2.0L直噴エンジンとモーターが織り成すハイブリッドシステム

2L直噴4気筒に2モーターを組み合わせたe:HEV。パワーは十分
2L直噴4気筒に2モーターを組み合わせたe:HEV。パワーは十分

 パワーユニットは104kW(141ps)の2.0L直噴エンジンに、135kW(184ps)のモーターを組み合わせたホンダお得意のe:HEVシステム。とはいえその味付けは、プレリュードの名に恥じぬよう徹底的にチューニングされており、第一級のスポーツユニットへと進化している。

 もちろんe:HEVの高効率も追及。エンジン燃費はWLTCモードで23.6km/Lとされ、スポーツクーペでありながら環境性能も申し分ない。

 ドライブモードはSPORT/GT/COMFORTという3つが選択可能(要素を個別設定できるインディビジュアルを加えれば4通り)、さらに「Honda S+ Shift」という新たなスポーツシフト制御を組み合わせることで、3×2=6通りの走行モードが楽しめる。

 マニュアルトランスミッションに変わるハイブリッド時代のスポーツドライブを追求している点はさすがホンダだ。

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