■e-POWER投入のために求められる活性化
解決策は、日本国内に、ユーザーが求める新型車を投入することしかない。そうなれば日産車の売れ行きが伸びて、同時にe-POWER搭載車も増える。
例えばキューブを廃止しないでフルモデルチェンジしたとすれば、必ずe-POWERを設定するだろう。エクストレイルもフルモデルチェンジを行えば、ハイブリッドシステムをe-POWERに刷新できる。マイナーチェンジで可能な進化には限界があるから、フルモデルチェンジは不可欠だ。
日産の場合、2008年に発生したリーマンショックによる不景気の影響もあり、近年は日本向けの商品開発が滞る。2011年以降は新型車に恵まれず、売れ筋車種の減少を招いた。
ちなみに日産の国内販売順位は、2000年代後半まではトヨタに次ぐ2位だった。わずか10年ほどの間に、販売台数とランキング順位を後退させている。当たり前の話だが新型車は重要で、今後日産の新型車投入が活発化すれば、売れ行きを再び伸ばす可能性は高い。
そして2020年後半以降は、日産の新型車が活発にデビューしそうだ。ジュークの後継車種になるキックスに続き、新型のエクストレイルやノートも投入される。e-POWERの充実と併せて、再び日産の時代が訪れることに期待したい。
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