日産はなぜe-POWERを他車種に展開しないのか!? かつてのヒット車が続々と置き去りに…


■e-POWER投入のために求められる活性化

 解決策は、日本国内に、ユーザーが求める新型車を投入することしかない。そうなれば日産車の売れ行きが伸びて、同時にe-POWER搭載車も増える。

 例えばキューブを廃止しないでフルモデルチェンジしたとすれば、必ずe-POWERを設定するだろう。エクストレイルもフルモデルチェンジを行えば、ハイブリッドシステムをe-POWERに刷新できる。マイナーチェンジで可能な進化には限界があるから、フルモデルチェンジは不可欠だ。

北米で発表された2020年仕様の日産「キックス」。日本上陸は2020年5月頃で、発売当初は人気のe-POWERのみの設定となりそうだ
新型エクストレイルは、キックスとともに期待の1台となっている(画像はベストカーによる予想CG)。発売は2021年上旬になる可能性がある

 日産の場合、2008年に発生したリーマンショックによる不景気の影響もあり、近年は日本向けの商品開発が滞る。2011年以降は新型車に恵まれず、売れ筋車種の減少を招いた。

 ちなみに日産の国内販売順位は、2000年代後半まではトヨタに次ぐ2位だった。わずか10年ほどの間に、販売台数とランキング順位を後退させている。当たり前の話だが新型車は重要で、今後日産の新型車投入が活発化すれば、売れ行きを再び伸ばす可能性は高い。

 そして2020年後半以降は、日産の新型車が活発にデビューしそうだ。ジュークの後継車種になるキックスに続き、新型のエクストレイルやノートも投入される。e-POWERの充実と併せて、再び日産の時代が訪れることに期待したい。

【画像ギャラリー】日産の切り札となったe-POWERを搭載しているモデル、搭載予定の次期型モデル