秋の長雨時期に知っておくべし!! ハイドロさせない運転&起きたときの正しい対処と空気圧の正解

発生させないためには、タイヤの「溝」のほか「空気圧」も重要

 ハイドロを発生させないためには、普段からタイヤの状態を気にしておくことも重要です。冒頭でも触れたように、ハイドロは、タイヤの残り溝が十分にある場合でも発生しますが、残り溝が少ないほど、発生リスクは高まるため、やはりタイヤの溝の状況は常に把握しておきたいところ。

 また、空気圧も重要です。ハイドロとタイヤ空気圧は一見関係ないように思えますが、空気圧が低下していると、タイヤのたわみが大きくなることでグリップ力が落ちる傾向にあるため、適正な空気圧を保つことは必要なのです。空気圧は高すぎても、設計通りにタイヤ接地面が確保できないため、グリップ力低下の原因となります。

ハイドロを発生させないためには、タイヤの「溝」のほか「空気圧」も重要。空気圧が低下していると、タイヤのたわみが大きくなることでグリップ力が落ちる傾向にあるからだ(PHOTO:Adobe Stock_Sergej Gerasimov)
ハイドロを発生させないためには、タイヤの「溝」のほか「空気圧」も重要。空気圧が低下していると、タイヤのたわみが大きくなることでグリップ力が落ちる傾向にあるからだ(PHOTO:Adobe Stock_Sergej Gerasimov)

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 ハイドロまでにはいかなくても、雨天時は視界が悪く、スリップもしやすいです。首都高速道路株式会社によると、雨天時は晴天時に比べ、施設接触事故(側壁やガードレール等への衝突)が約6倍も多く発生しているとのこと。死傷事故も晴天時の約4倍発生しているそうです。

 路面が濡れているときは、普段以上に慎重な運転を心がけ、万が一、タイヤが路面にグリップしていないのを感じたら、ステアリングを保持してタイヤのグリップが回復するまで、冷静に待つことが大切です。

雨天時は晴天時に比べ、施設接触事故が約6倍、死傷事故も晴天時の約4倍発生している(首都高ドライバーズサイト「雨の日に事故が多発しています」より)
雨天時は晴天時に比べ、施設接触事故が約6倍、死傷事故も晴天時の約4倍発生している(首都高ドライバーズサイト「雨の日に事故が多発しています」より)
【画像ギャラリー】台風・秋雨期の決定版!「ハイドロ“させない”運転&“起きたとき”の正しい対処」+空気圧の正解(6枚)画像ギャラリー

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