日本が誇る2モデルの本格クロカン。ひとつは「必ず生きて帰る」をモットーとするトヨタ ランドクルーザーの3兄弟。そしてもうひとつは、小さなボディに本格的なラダーフレームを採用するスズキ ジムニーの3兄弟。2つのランキングを発表!!
※本稿は2025年8月のものです
文:清水草一/写真:トヨタ、スズキ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年9月26日号
ランクル3兄弟の販売台数ランキング

現行ランドクルーザー3兄弟は、どれもこれも発表即「当面完売」という状態で、生産が追い付いていない。
ランクルは過去、販売の約7割が中東向けだったので、国内への割り当てが限られていた。そのためモデルチェンジ後の人気大爆発で超品薄状態になり、それが現在も続いている。
こんな状況なので、販売台数=人気という公式は成り立たないが、現在の順位はというと、250がダントツだ。
●トヨタ ランドクルーザー3兄弟の販売台数ランキング(2025年1月〜6月)
・第1位:トヨタ ランドクルーザー250(1万7030台)
・第2位:トヨタ ランドクルーザー70(3270台)
・第3位:トヨタ ランドクルーザー300(3030台)
250はプラドの後継モデルで、ポピュラーなライトデューティクロカン。ランクルの中核となるモデルだが、「ライト」という言葉が似合わないほど本格派だし、スクエアな見た目も力強くてカッコいい。ディーゼルなら燃費もいい。
現在のランクル人気を考えれば、売れて当然という気もするが、価格は520万円から。300とあまり変わらない。それで月間平均約3000台売れてるんだから驚きだ。
ちなみに250の日本向け生産台数は、ファーストエディションを含め、月間2250台(年間2万7000台)の予定だったので、それよりは多くなっている。
2位は300を抑えて、プロ用のヘビーデューティクロカンの70が入った。そして3位が、タフで高級なフルサイズフラッグシップ、300だ。
70と300は、日本向けの生産台数が大幅に少ない。当初の予定はともに月間約400台。現在はどちらも月間平均500台以上登録されていているので、トヨタとしては限界までがんばっているのだろう。ただ、これが限界という数字かもしれない。
ということで、ランクルの販売台数=生産能力。当初から生産予定台数が多かった250の圧勝は、当然の結果なのでした。
ジムニー3兄弟はどうだ?
●スズキ ジムニー3兄弟の販売台数ランキング(2025年1月〜6月)
・第1位:スズキ ジムニー(2万6984台)
・第2位:スズキ ジムニーシエラ(1万3025台)
・第3位:スズキ ジムニーノマド(7090台)
ランクル同様、ジムニーシリーズも発売以来「即完売」状態が続き、ジムニーとジムニーシエラの納期は、依然として半年から1年かかる。
そこに加わったのが、5ドアのジムニーノマドだ。実用性の高いロングホイールベース&5ドアを持つノマドの人気が炸裂しないはずはなく、さらにとんでもない状況なのは、皆様ご存知のことと思う。
こちらもランクル同様、生産台数=販売台数であり、人気の反映ではないが、順位は上のようになっている。けっこう売れてます。

























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