「年次改良」と呼ばれる都度のアップデートには事欠かないスバル。だが、最近登場した新モデルといえば2018年6月のフォレスター(フルモデルチェンジ)で、それ以降は……なし。
こうした状況のなか、販売の現場はどう考えているのか? ベストカー編集部が関東2つの販売店を直撃!
●【画像ギャラリー】スバル現行全10モデルをギャラリーでチェック!!!
※本稿は2020年1月のものです
文:ベストカー編集部/写真:SUBARU、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年2月26日号
■東京都内の販売員「お祭り気分で喜びます」
●フォレスター以降、新規投入車がないですが、状況や盛り上がり具合はどうですか?
盛り上がり…という意味ではあまり盛り上がっていないです。去年、販社の偉い人から「ここ1年は新モデルが出ないから頑張ってください」とは言われていますけど(笑)。
●そんな状況のなか、売れているモデルは何ですか?
最近はインプレッサ、XV、フォレスターですね。特にインプレッサは先日のマイナーチェンジがエクステリアだけでなく中身も意外と変わっているので、これが人気の理由です。
●お客の声で目立つのは?
WRX STIなどラインナップが減るのが寂しいという声に加え、「アイサイトの技術がバージョン3で止まっている」とよく言われます。自動ブレーキなので「止まる」ことはいいことなのですが……(笑)。
●ですね~(笑)。販売員として次期レヴォーグの期待値は?
新型ですので、まずはお祭り気分で喜びたい。今までのスバルデザインの流れからいくと、現状のコンセプトモデルの角がややとれて登場すると思われますね。
スペックアップはもちろん、なにか飛び道具的な魅力があればいいと思いますよ。
■千葉県内の販売員「新規車が少なく厳しい」
●ここ1~2年のお店の状況はどうですか?
営業や売り上げが好調! というほどではないですけど、そこまでの危機感はない感じです。でも7年ほど前、インプレッサ、XV、フォレスター、レヴォーグとたて続けに登場した頃に比べると、ここ3年は新規車が少なく、売り上げも少なく、厳しいのは事実です。
●本体の決算はいいですが(下記を参照)、それについてはどう思われますか?
メーカーは確かに好調で、それ同様に右肩上がり…を目指しているのですが、難しいです。本体の北米重視策には不満もありますけど、しかたないですね……。
●「こんなクルマを出してほしい」というお客の声は?
MTのターボを出してほしい、というのと、インプレッサを少し小さくしたような5ナンバーサイズモデル。私どももそんなクルマがあればいいな、と思っていますよ!
* * *
販売の最前線は嘆いてはいない。お客の心をつかみ、前へ進んでいる!
【番外コラム】決算は好調! 今後も続く…のか!?
上でレポートしたように、スバルの販売の現場は決して順風ではない。
が、スバル本体の決算は好調だ。下の昨年11月に公開された連結業績でもわかるが、四半期利益が前年同時期比較で+60.5%!
主力の米国市場で依然販売が好調で、インセンティブ(販売奨励金)抑制の寄与などが大きな要因。
さらに、スバル側は「米中貿易摩擦の影響は出ておらず、研究開発費計上の後ずれや品質関連費用が少なかったことも追い風。原材料価格が想定よりはよかったこともプラスだった」と語る。凄いな~。
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