EVミニバンは新たな「家族車」選択肢となるのか!? フォルクスワーゲン ID.Buzzってどうなん?

清水草一の大振り理論

かつてのフォルクスワーゲンバス……とまでは行かずとも、ID.Buzzにはもう少しデザインで遊んでほしかった
かつてのフォルクスワーゲンバス……とまでは行かずとも、ID.Buzzにはもう少しデザインで遊んでほしかった

 かつてのフォルクスワーゲンバスのデザインは、もっともっと魅力的だったはずだ。IDバズは真面目で凄くちゃんとしてるけど、元祖に比べるとあまりにも魅力がない。EVのみだから日本じゃダメなのはともかく、見た目で人を引き付ける力が弱すぎる。

 これだったら、ムーヴ キャンバスのほうが魅力的だ。キャンバスは「そこはかとなくワーゲンバスっぽい」くらいのデザインだけど、だからこそ気楽にファンシー感を楽しめる。

 本家がそういうものを作るわけにいかないだろうけど、とにかくIDバズは真面目すぎる!

●大振りエンスー度:50点 しっかりとしたEVだが、デザインが期待外れ

渡辺敏史の素振り理論

 BEVといえば欧州勢は今、産み=需要の苦しみに直面し、このうえ内燃機関抹殺級の猛威を誇るユーロ7がお見舞された日にはマジで飛ぶブランドが出ても不思議ではありません。

 欧州委員会が譲って各規制の発効に猶予が与えられたとしても、BEV化は後退できない。彼らはそういう極端な現実下にいます。

 無論、高負荷前提の商用車もピープルムーバーもBEV化はマスト。IDバズ登場の背景にもそれがあります。

 乗ってナンボに文句はありません。アルファードをも小さく感じさせるこの巨漢をよくまとめたものだと思います。こういう特殊な車型でもハードはほぼ完成領域にある、そこは日本のメーカーも注意を払う必要がありそうです。

●素振りエンスー度:70点 BEVに苦しむ欧州勢だが、ポテンシャルは高い

■フォルクスワーゲン ID.Buzz Pro 主要諸元

・全長×全幅×全高=4715×1985×1925mm
・WB=2990mm
・駆動用バッテリー=84kWh
・最高出力=210kW(286ps/3581~6500rpm)
・最大トルク=560Nm(57.1kgm)/0〜3581rpm
・車両重量=2550kg
・サスペンション=前ストラット、後4リンク
・WLTCモード一充電走行距離=524km
・乗車定員=6人
・価格=888万9000円(CEV補助金=46万円)

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