「クラス唯一のハイブリッドモデル、ギアの存在も大きい」 スズキ・スペーシア

パレットの後継モデルとして2013年にデビューしたスペーシア。2023年に登場した現行モデルは、キープコンセプトながら強力なライバルに対抗するべく進化を果たしている。
先代のイメージを色濃く残すエクステリアは、頑丈で大容量のコンテナがモチーフ。標準車は心地よさやワクワク感、カスタムは上質感や華やかさを表現している。工業製品に用いられる角を面取りしたようなフィニッシュや、ボディサイドのビード形状がユニークだ。
一方インテリアは大きくイメチェン。インパネなどを立体的な造形とすることで、利便性を高めつつ広さを強調。加えて、新たな機構や装備を採用し、後席のユーティリティ性や乗降性も高められた。
今では装着が義務づけられている衝突被害低減ブレーキをはじめ、安全装備も充実している。低速時ブレーキサポートも全車標準装備としつつ、カーブ速度抑制機能や車線維持支援機能なども採用し、安心・安全な運転をサポートするのだ。
パワートレインはターボと自然吸気を用意し、前者こそ先代からのキャリーオーバーだが後者は新型エンジンに変更。スズキ自慢のマイルドハイブリッドシステムも組み合わされ、クラストップの低燃費を実現する。ハイブリッドの設定があるのはスペーシアの強みのひとつだ。
そして、遅れてラインナップに追加されたスペーシア ギアの存在が、さらに人気を引き上げたことは間違いない。
「スーパーハイトワゴンを長年牽引してきた先駆者」 ダイハツ・タント

初代でスーパーハイトワゴン市場を開拓し、2代目ではピラーインドアのミラクルオープンドアを実現。続く3代目では両側スライドドアやスマートアシストを採用するなど、常に進化してきたタント。
現行にあたる4代目は2019年の登場だから、現在のスーパーハイトワゴン系のなかでは一番の古株だ。とはいえ、優れたパッケージングや利便性、高い基本性能などはライバルと同等のレベルにある。
前述したように、タントはいつの時代も新たな特徴を打ち出してきた。そして4代目では、最大540mmのスライドが可能な世界初の運転席ロングスライドシートを採用した「ミラクルウォークスルーパッケージ」を実現。
これにより、前後席の移動が今まで以上に容易になり、後席に座る子供の世話や後席の荷物を取ることが可能になった。また、ピラーインドアから運転席へのアクセスも、いっそうラクに行えるようになったのだ。
さらに、助手席イージークローザーやタッチ&ゴーロック機能、ウェルカムオープン機能などの軽自動車初の機能も多数採用し、利便性を高めている。
パワートレインも大幅な改良が行われた。エンジンの型式こそ従来と同じだが日本初の技術を投入した改良版となり、燃費と加速性能が向上。ターボには伝達効率を高めた世界初の新CVTも投入されている。
この他にも、洗練されたエクステリアデザインや進化した安全性能など4代目のトピックは多く、スーパーハイトワゴンの先駆者として存在感を発揮している。
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