あのクルマが欲しいけど、予算が足りない……でも、欲しい! という、そこのアナタ。本当に欲しいのはそのクルマ? もう少し検討してみては? きっと、欲しいクルマと見た目は似ているのに格安なモデルがあるはずだから。ここでは、その一例を紹介したい。
文:FK、写真:トヨタ、三菱自動車、ルノー・ジャポン
【画像ギャラリー】見た目は似ているのに格安!!(12枚)画像ギャラリー【価格差最大515万4000円】レクサス・LBX→トヨタ・ヤリス クロス
●レクサス・LBX
2023年12月に発売されたレクサスのLBX。
「これまでの高級車の概念を変える、コンパクトサイズながらも走りやデザインも上質であるサイズのヒエラルキーを超えたクルマをつくりたい」という想いをもとに、“本物を知る人が、素の自分に戻り気負いなく乗れるクルマ”を目指したコンパクトクロスオーバーSUVである。
レクサスブランドのクルマなだけに車両本体価格は420万円から720万円となかなかのハイプライスで、一般庶民には高嶺の花ともいえる存在だ。
そんなLBXが採用しているプラットフォームはトヨタのコンパクトカー向けTNGAプラットフォーム(GA-B)。
レクサスが専用開発して軽量・高剛性に加え、低重心なボディをベースに慣性諸元のさらなる最適化が追求されているものの、TNGAプラットフォーム(GA-B)はヤリス、アクア、ヤリスクロスなどにも採用されている。
となると、“高級感”という部分では到底太刀打ちできないものの、ヤリスクロスも決して悪い選択ではないのでは? と思ってしまう。
●トヨタ・ヤリス クロス
2020年8月に登場したヤリスクロスは、これからの新しい時代に求められる利便性にとどまらないコンパクトSUVの新たな価値を追求することを目指して開発された1台。
走行性能も街乗りからレジャーまで幅広く活躍する4WDシステムを採用。ガソリン車には路面状況に応じた走行支援を3つのモードから選択できるマルチテレインセレクトなど、SUVの走りを堪能できる機能が搭載されている。
また、E-Four(電気式4WDシステム)が設定されているハイブリッド車では、SUVの常識を超えたクラス世界トップレベルの低燃費(2WDでWLTCモード30.8km/L)も実現しているのだ。
それでいて、見た目はアクティブで洗練されたバランスの良いプロポーションが追求されているし、車両本体価格も204万6000円から323万4000円とLBXに比べると圧倒的にリーズナブル……。
「だったら、ヤリスクロスでいいんじゃない?」と考える人も少なからずいるだろう。
【価格差最大253万1100円】三菱・アウトランダー→三菱・エクリプス クロス(PHEVモデル)
●三菱・アウトランダー

アウトランダーPHEVは世界初のSUVタイプで4WDのPHEVとして2013年にデビューし、PHEVカテゴリーを常にリードしてきた三菱のフラッグシップモデル。
2024年度の国内販売台数も8885台にのぼり、国内のPHEVカテゴリーにおいて第1位を獲得するとともに2013年の発売開始以来、累計販売で10万台を達成している。
三菱の電動化技術と四輪制御技術の粋を集め、“威風堂堂”をコンセプトに2021年に発売された2代目の現行モデルは、2024年10月の大幅改良で駆動用バッテリーの刷新によるEV航続距離伸長や加速性能が向上。
内外装デザインの変更により質感を向上させるとともに、12.3インチのナビゲーションやシートベンチレーションの採用、さらにはヤマハと共同開発したオーディオシステムを全車標準装備とするなど、大きな進化を遂げている。
三菱のフラッグシップモデルなだけに車両本体価格も529万4300円から662万5300円と値が張るのは当然だが、同じPHEVであればエクリプスクロスという選択肢があることも頭に入れておきたい。
●三菱・エクリプス クロス(PHEVモデル)
エクリプスクロスは、三菱のクルマづくり100周年となる2017年にグローバルで発売したクロスオーバーSUVで、スタイリッシュなクーペフォルムとSUVの機動力を融合させた三菱らしいSUVとして好評を博している1台。
2020年12月のマイナーチェンジでデザインを一新するとともに、アウトランダーPHEVと同様にツインモーター4WD方式のPHEVシステムを採用したモデルもラインナップに追加されている。
駆動用バッテリーは13.8kWhでEV航続距離を57.3km(WLTCモード)とし、日常生活の大半でEV走行を可能に。
また、走行モードも駆動用バッテリーの電力でモーター駆動する“EV走行モード”、エンジンで発電した電力でモーター駆動する“シリーズ走行モード”、エンジンで発生した動力で走行してモーターがアシストする“パラレル走行モード”の3つを設定。
走行状況に応じて自動で切り替え、さまざまな状況においてモータードライブを楽しむこともできるのだ。















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