2022年にノア/ヴォクシー、ステップワゴン、セレナの順でフルモデルチェンジが行われたミドルサイズミニバンの主役3台。登場からそろそろ3年が経過して、小改良が数回行われてきた各車には、そろそろこなれ感もある。サイズ感や使い勝手が似ていて、選ぶのが難しい3台だが、カーライフの軸を決めることで非常に選びやすくなってくるのだ。ファミリーカーの代名詞とも言える、ミドルサイズミニバン3台の選び方を紹介していこう。
文:佐々木亘/画像:日産、ホンダ、トヨタ、ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】運転のしやすさならセレナ! 大きさと走りに定評のあるステップワゴン! チャイルドシート2つ置きでもへっちゃらなノア/ヴォク! 国産3大メーカーミニバン比べてみました!(32枚)画像ギャラリー運転に慣れていない人でも乗りやすいのはセレナ!
ファミリーカーとして使われるミドルサイズミニバンだからこそ、誰が運転するのかが非常に重要なポイント。
運転に慣れている人がドライバーという場合におすすめなのが、最もボディサイズの大きいステップワゴン。室内も広々で低重心で踏ん張りの効いた走りが体感できるステップワゴンは、クルマ移動大好きで運転大好きなファミリーだったら文句なしだろう。
複数人が運転する中で、誰かが運転に不安をもっているというならセレナがおススメだ。ノア・ヴォクシーやステップワゴンと比べて、セレナは運転席からの視界の作り方が丁寧。車両の前後左右を見通しやすく、運転がしやすい。
特にアイポイントが低い女性が運転するのにセレナは超おススメだ。ただ、最小回転半径が5.7mと少し大きいので注意しよう。
駐車場が狭い・家の周囲の道が狭いといった悩みがあるなら、ノア/ヴォクシーを選びたい。ボディサイズが比較的小ぶりで、最小回転半径も5.5mと小さめ。取り回しがしやすいのがノア/ヴォクシーの大きな特徴だ。
サイズと走りの両立を求めるならやっぱりステップワゴン!
クルマの選び方で、子供の人数や年齢も大きなカギを握る。まずはシートアレンジでベストバイを見ていこう。
例えば、父・母に子ひとりだったら、キャプテンシートが超快適なステップワゴンかノア・ヴォクシー。子どもがふたりの場合で、ふたりともにチャイルドシートを使用する年齢ならば、2列目の超ロングスライドができるノア・ヴォクシーが便利だ。
ノア/ヴォクシーなら2列目にチャイルドシートを2座設置した状態で、助手席は最前方へスライド、運転席側は後ろへ目一杯スライドさせよう。すると、大人は運転席と3列目シートでそれぞれ子供をケアできるのだ。
特に、後ろへ下げる運転席側の2列目シートに、月齢の低い子供を乗せると、運転しない方の大人がより手のかかる子供を見ることができ安全である。
そしてフロアの高さも子供のいるファミリーにとって重要なポイント。
フロアが低く、乗り降りしやすいのはノア/ヴォクシー。逆にステップを使って乗り降りするセレナは、乳幼児を抱えるファミリーには不向きかもしれない。
3列目を使うかどうかで決まってくるノア/ヴォク
3列目シートの出動回数がほとんど無いなら、床下にシートが格納できるステップワゴンが一番いいだろう。逆に、常に3列目を出しっぱなしで、乗車機会も多ければセレナ一択。厚みのある3列目シートと、3列目の居住性がライバルの中では一番高い。
そこまでサードシート利用が頻回ではないが、ちょこちょこ稼働する機会があるという場合は、ノア/ヴォクシーがイイだろう。現行型では簡単操作で跳ね上がる3列目シートを採用し、シートの出し入れが最も楽だ。
その他、装備面やデザイン等、嗜好性で選ぶ部分はもちろんあるが、今回は、クルマの基本的な「運転」と「使い勝手」という点でベストバイを探ってみた。あなたにとって「使える」ミドルサイズミニバンはどれだろうか。



































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