日本国内で圧倒的なシェアを持つトヨタ。用意されたラインナップも非常に豊富なのだが、トヨタの唯一の、そして最大の弱点が「欲しくても買えない」こと。トヨタの超長納期や受注停止に対するノウハウと、トヨタ車の賢い買い方を解説!!
※本稿は2025年10月のものです
文:佐々木亘/写真:トヨタ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年11月10日号
続出する長納期車への対処:まずは納期を把握する!
新車を「今」買いたい! 「早く」納車してほしい! といった当たり前にも思える願いは、現在叶わなくなってきている。
モデルチェンジなどにかかわらず、今はトヨタ車の長期納車が当たり前になった。早くて半年、一般的に1年、長ければ3年ほど待つなんてこともありうる。
こうした状況のなかで、私たち自動車ユーザーは、何を軸にして動くべきなのか。値引きや賢い買い方はもちろんだが、今は何と言っても「納期」を知ることが一番のポイントとなる。
クルマの買い替えは、生活スタイルの変化や愛車の車検時期など、未来の予測できるタイミングで起こるはずだ。このタイミングに合わない買い替えとなってしまうと、購入後の満足度も薄まってしまう。
欲しいクルマの納期が1年なら、車検満了の1年以上前から商談などを進め、クルマを買い替える準備をしていかなくてはならない。
昔のようにクルマを契約すれば、翌月には新車が届くなんてことは、あり得ないのだ。長期納車に対応したうえで、オトクな買い方を実践する。これが、令和のクルマの買い方なのである。
買い方その1:現金またはフルローンで買い切るのがオススメのトヨタ車
現金一括払いで購入したいトヨタ車の筆頭格は、2025年9月に改良が施された「アクア」だ。
クルマとしては大きくレベルアップしたのだが、リセールバリューはそれほど高くない。中途半端に残価設定ローンを使うより買い切りを前提にして現金購入するほうがいいだろう。
アクアは短期で乗り換え前提に購入するよりも、長期間乗り続けるクルマとして所有するほうが吉だ。
また、クルマの楽しみ方を制限しないために、GR86も現金一括購入しておきたいクルマ。カスタマイズやスポーツ走行を充分に楽しむため、買い切るスタイルを推奨したい。
ローン期間終了で、クルマの支払いが完了する通常ローン。これがオススメのクルマは、人気SUVのライズだ。こちらもSUVとしては若干残価率が物足りないため、残価設定ローンの旨みが少ない。通常ローンで払い切ってしまうほうが、ライズに合っている。
カローラクロスも、通常ローンを使ったほうがいいクルマのひとつだ。
リセールは悪くはないが、ファミリーカーに向いているから、汚れや傷などを気にしないで使いたい。
返却や買い替え前提の残価設定ローンでは、せっかくのクルマのよさを楽しめなくなってしまうかも。
クラウン(セダン)も現金や通常ローンの購入がおススメ。クラウンシリーズのなかでは、リセールバリューに弱みがあり、残価設定ローンでは、残金をクルマの査定額で相殺する時に手出しが発生する恐れがある。



















コメント
コメントの使い方税金対策とか小賢しいことをせず、現金一括が一番だと昔から思っていました。
しかし普遍と思っていたその常識、Kindleが一気に変えてきました。
当初はただ割高なだけで、批判動画通りだったのが、生産枠の確保による納期短縮&各所を大幅にカスタムできてアップグレードまで無料、という3つが
あえて選ぶ理由として強烈で、今となっては十分に一選択肢となってしまいました