最終仕様「ファイナルエディション」の生産完了をもって、全グレードの生産を終了する3代目スズキ スイフトスポーツ。そこで、自動車を生業とする有識者3名のかたに、去りゆく3代目スイフトスポーツに「贈る言葉」をいただいた!!
※本稿は2025年10月のものです
文:山野哲也、国沢光宏、大井貴之、ベストカー編集部/予想CG:ベストカー編集部/写真:スズキ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年11月10日号
スイフトスポーツに贈る言葉:山野哲也
ベストカーの企画で初めて乗ってからもう5年以上経ちますが、その時まず感じたのは足回りの進化でした。
トレッド幅が拡大されて操安性が増し、特にリアのコントロール性がよくなっていました。踏ん張りが効いてコーナリングスピードも高く、欧州車のような仕上がりが印象的でしたね。
1.4Lのエンジンも、ターボエンジンらしく低回転からグワァァァーっとしっかりトルクが出るので、ギア選択で迷った時に1段高いギアで加速できます。するとドライバーの負担が減り、結果的にぶれない速さを持つクルマになりました。ATとの相性もよかったです。
先代までの自然吸気エンジンはトルクバンドが狭く、ピーキーな足回りも相まって上級者向けのクルマでした。そこに安定感のある足回りとターボエンジンを獲得した現行型は、ドライバーを選ばないクルマに進化したと言えるでしょう。
そして特筆すべきはコストパフォーマンスの高さです。ジムカーナでもコースレイアウトやコンディション次第では、車両価格が倍近いアバルト124スパイダーのライバルになりました。
ホンダCR-Xみたいな旧世代マシンからの乗り換え組も多い印象がありますね。これまで20年以上ハイパワーNAたちが君臨した日本のモータースポーツに世代交代の風を吹かせた、凄いクルマです。
スイフトスポーツに贈る言葉:国沢光宏
もしスイフトスポーツが欲しいと思っているなら、即座に購入することを強く強く推奨しておく。
スズキ&スイフトスポーツのいずれもブランドイメージが弱いため人気という点で盛り上がらない。
だからこそ純エンジン車として絶版間違いなしとなっているのに現時点では新車を購入できるし(生産は終わるので在庫車限り)、中古車を適正な相場で入手することだって可能。ポテンシャルを考えたら驚くほどリーズナブルだと思う。
10万円もしないロムチューンで170馬力以上になるターボエンジン+6速MTのスポーツモデルが200万円少々で買えちゃえますから。こんなクルマ、2度と出てこない。全日本ラリーで活躍しているため、パーツだって多数出ている。
参考までに書いておくとファイナルエディションは完売しているようだけれど、標準で全く問題ないです。
スイフトスポーツに贈る言葉:大井貴之
私、HT81S型スイフトスポーツを駆り2005年のニュル24hでクラス優勝しました。そう、思い出深いクルマです。
HT81Sはヤンチャさが魅力だったが、続くZC31S、ZC32Sはヨーロッパでも通用する走りを持つ数少ないコンパクトカー。
そしてターボになったZC33Sは余裕のパワーで超楽チンだし、ちょっとチューニングしただけでめっちゃ速くなる。しかも安い。ZC33Sは日本のクルマ好き、走り好きはもちろん、ジムカーナやラリーといったモータースポーツ界の救世主だったのだ。
20年以上の長きにわたり、たくさんのドライバーを楽しませながら育ててくれたスイフトスポーツ。みんなが次回作を楽しみにしています。






















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