今こそ乗りたい!! イケオジしかわからない!! いぶし銀の名車たち

4代目のホンダ・レジェンドは“羊の革を被った狼”たる走行性能の高さが魅力

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走りの良さを表現する新しい上級セダンスタイリングを実現しつつ、独自の存在感を発揮した4代目レジェンドのエクステリアデザイン

 本田技研工業 狭山工場の閉鎖にともなって、2022年1月に生産終了となったレジェンド。

 その最終モデル(5代目)は車体前部にひとつ、後部に2つ配置した計3つのモーターとエンジンを使ってドライバーの要求や走行状況に応じて前輪駆動・後輪駆動・四輪駆動の3つの駆動方式とEVドライブ・ハイブリッドドライブ・エンジンドライブという3つの走行モードのなかから、最適な駆動方式と最もエネルギー効率の良い走行モードを連続的に自動で切り替えるユニークな1台であった。

 それゆえに、現在の中古車市場においても300万円近い平均価格でまだまだ高値安定といった状況にあるが、2004年10月に登場した4代目レジェンドは平均価格が70万円前後とお買い得感が高い状況となっている。

 4代目の魅力は世界初の四輪駆動力自在制御システムと300psを発生するエンジンの採用に加え、徹底した軽量化によって運動性能を飛躍的に向上させている点にあるが、ここで注目するのはデビュー当時の初期モデルではなく、2008年9月にデビューしたマイナーチェンジモデル。

 というのも、このマイナーチェンジで309psの高出力と優れた燃費性能を両立した新型V6 3.7リッターVTECエンジンが新採用されたのだ。

 吸気側のみならず、排気側にもVTECを採用して309psのパワーを生み出すとともに、低速域から鋭く高速域まで伸びやかに加速する全域トルクフルな走りと優れた燃費性能を実現。

 そのパワーを効率的に路面へと伝えるべく、トランスミッションにホンダ初の6速オートマチックを採用するなど羊の皮を被った狼的な高級セダンへと進化を果たしたのだ。

 インテリアも走る楽しさや上質感を空間全体で感じられる、人の感性に訴えるデザインを採用。

 さらに、エンジンのこもり音と逆位相の音を発生させて、こもり音を低減させるアクティブノイズコントロールの採用などにより、静粛性や快適性を大幅に向上させたことも大きなトピックであった。

時代を先取りしすぎた軽SUVのダイハツ・ネイキッドはセカンドカーに最適!?

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“タフ&シンプル”がコンセプトとなるネイキッドは骨太のBピラー&Cピラー、前後共通のドアパネル、部分交換も可能な3分割フロント&リアバンパーなどが他車とは一線を画する存在感を発揮

 長らく続いているSUVの波は、軽自動車市場にも及んでいることは周知のとおりだが、今から遡ること約25年前の1999年に1台の軽SUVが誕生し、大きな話題を呼んだ。

 そのクルマの名はネイキッド。“自由自在にクリエイティブ・カー”をコンセプトに、日常用途での実用性をベースにした乗る人が主体になれるクルマ、そして、今までのクルマとは発想の違う新ジャンルのスモールカーとして登場したネイキッドは、タフ&シンプルをコンセプトに機能と融合させた箱型ボディで個性を主張。

 そのカクカクしたデザインを活かすべく、ハマー仕様に仕上げるカスタムも流行した。しかし、ネイキッドの見どころはそこではない。

 乗る人が自分の趣味やライフスタイルに応じた使い方ができるよう、フリーアレンジインテリアを実現したことにある。

 例えば、室内のインナールーフサイドに突っ張り棒が使えるバーエンドキャッチャーを片側に4箇所ずつ、Cピラーにナットを埋め込んだ穴を左右6箇所ずつ、さらにハッチバックドアの内側にもナットを埋め込んだ穴を左右2箇所ずつ設けるなど、自分流の工夫がしやすいような配慮がなされていたのだ。

 加えて、前倒しフラット助手席シートや左右独立で取り外しできる1脚約8kg(ヘッドレスト付は約9kg)のシートバック前倒し機構(左右独立)付き超軽量リアシートの採用により多彩なシートアレンジも可能であった。

 日常での使い勝手も良く、乗り降りや横からの荷物の積み下ろしを容易にする、ほぼ直角(約85°)に開くサイドドアや、荷物の積み下ろしを容易にする大開口ハッチバックドアを採用するなど、今ならヒットしそうなスペックを有していた。

 しかし、実用性に長けたトールワゴンがもてはやされていた軽自動車のニーズに合致せず、惜しまれつつ1代限りで姿を消した。

 デビューから20年以上が経過していることもあって、現在の中古車市場でも下は10万円前後、上は100万円前後、平均価格は40万円前後とセカンドカーとして購入してもよさそうな価格相場となっている。

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