2025年もさまざまなスポーツモデルが我々の五感を楽しませてくれた。2025年のスポーツモデル試乗総仕上げとして、国産ワークスがチューニングしたスペシャルモデルをチャレンジャー武井氏が試乗。アクセルひと踏みで胸が高鳴る!!
※本稿は2025年11月のものです
文:チャレンジャー武井/写真:小塚大樹、ホンダ、トヨタ
初出:『ベストカー』2025年12月10日号
4社渾身の作品がもてぎに集結!
2025年で開催10年目を迎えるメディア向け「ワークスチューニンググループ」合同試乗会。参加するのはTRD、MUGEN、NISMO、STIの4ブランド。最新チューニングカーをメディアに提供し、走りを体感できる毎年恒例行事だ。
時代ごとに登場する車種は移り変わっていくが、各メーカーが守り続けてきた「こだわり」の哲学は脈々と受け継がれている。2025年も例外なく趣向を凝らした個性あるマシンたちが揃った。
試乗コースは、クローズドの「南コース」とサーキット外周路。車両の性格に応じてコースを選択し走りをじっくりインプレッションできるのが魅力だ。
注目は、25年ぶりに復活した「プレリュード」。無限がいち早く最新モデルをカスタム。実は私もかつて、2代目AB・BA1型のプレリュードに乗っていた経験があり、復活には格別の感慨がある。果たして新生プレリュードはどのように進化したのか胸が高鳴る。
毎年ユニークな提案をしてくれるのがTRDだ。GRブランドの登場以降、やや“尖り”を抑えた印象もあったが、目を引いたのはZN6型86。すでに中古市場で流通するモデル向けの新パーツを開発しているという噂は耳にしていたが、実物に初めて対面できた。
個人的には、『MFゴースト』原作およびアニメでドライビングアドバイザーを担当していることもあり、カナタが駆る86用の新パーツ開発はまさに感慨深い。
もちろん、NISMOとSTIも例外ではない。それぞれのブランドらしい「こだわり」と熟成が詰まったマシンたちが集結していた。
10年という節目を迎えても、ワークスチューニングの情熱は衰えることを知らない。純正チューニングという領域で切磋琢磨する4ブランドの姿勢は、今後もクルマ好きに夢と刺激を与え続けてくれるだろう。
無限:ホンダ プレリュード
流麗なクーペスタイルをさらに無限空力パーツでカスタムした佇まいは、研ぎ澄まされたスポーツカー。クイックなハンドリングと旋回性に驚愕した。フロント駆動なのだが、コーナリング中では終始安定していて、まるで4WDのような動き。
話題の「S+」モードでは、アクセル全開で放たれる鋭い加速とともに高音のエキゾーストノートを奏でる「スポーツエキゾーストシステム」が、おすすめしたいポイント。
無限:ホンダ シビック タイプR Gr.B
空力パーツはすべてドライカーボン製。タイプRのアイコンでもある大型リアウイングとボンネットも同様だ。純正比で38kgもの軽量化を実現。
乗り味は全体的に硬めで、比較的フラットな路面の南コースでもかなりハードな乗り心地だ。




























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