フォルクスワーゲン ゴルフVII(5G型)
1974年のデビュー以来、50年にわたり進化を続けてきたベストセラーのゴルフ。常に実用ハッチバックのベンチマークとして、コンパクトハッチバックの性能水準を引き上げてきたことはもはや説明するまでもないだろう。
現在、8代目が販売されているゴルフだが、ここで推したいのは中古車の平均価格が180万円前後と少々値は張るものの2013年6月に日本で販売が開始された7代目(5G型)だ。
7代目はフォルクスワーゲンで初めてモジュール戦略“MQB”(モジュラートランスバースマトリックス)のもとに開発されたモデルであり、TSIエンジンや高剛性ボディ、サスペンションだけでなく、エアコンやインフォテイメントシステムに至るまでを新世代モジュールとしてゼロから開発。
機能と性能を格段に向上しながら、プレミアムカーに匹敵する内外装品質クラス、最高の安全装備、大幅な軽量化と燃費の向上に成功した1台であった。
特に注目したいのは、ダウンサイジングトレンドの先陣を切った新設計のTSIエンジン。
1.2リッターモデルでは7速DSGと組み合わされたモデルにおいて、車両重量わずか1240kgという軽量化を実現し、歴代ゴルフでは最高となる21.0km/L(JC08モード)の低燃費を達成。
また、1.4リッターエンジンも負荷の少ない運転時は4気筒のうち2気筒が休止する自動気筒休止システム=アクティブシリンダーマネジメント(ACT)をゴルフとして初めて採用し、2リッター超クラスのスポーツカーなみの走りとスモールカーなみの低燃費(19.9km/L)を両立している。
他にもクラス最高水準の安全性、時代を超えたデザイン、充実した標準装備が高く評価されてワールド・カー・オブ・ザ・イヤー2013、欧州カー・オブ・ザ・イヤー2013、2013-2014日本カー・オブ・ザ・イヤーも受賞している。
ボルボ V40(2代目)
ボルボの哲学とテクノロジーを凝縮したプレミアムショートワゴンとして、2013年に国内への導入が開始されたV40シリーズ。
その高いデザイン性、走行性能、先進の安全技術は世界各国で高い評価を獲得。我が日本も例外ではなく、2013年2月19日に販売を開始するやいなやその累計受注台数はわずか1週間で1000台に達するなど、ブランドを代表するモデルのひとつとなった。
ボルボが長年培ってきたデザインの伝統を受け継ぎつつ、内外に北欧の雰囲気をさりげなく漂わせるデザインもさることながら、このV40で大きな話題になったのは世界初となる歩行者向けエアバッグを標準装備したこと。
フロントバンパーに7つのセンサーを埋め込み、クルマと物体が衝突した際にセンサーからコントロールユニットに信号を送って、衝突した物体が人間の足と解析された場合に歩行者向けエアバッグが展開するという画期的なものであった。
加えて、前方の障害物を常に監視して50km/h以下の速度域まで作動する自動ブレーキシステムのシティセーフティを全車に標準装備するなど、先進の安全性能も自慢のひとつであった。
また、ドライバーにも同乗者にも快適な走りを目指して設計されたインテリアも秀逸で、人間工学に基づいてデザインされた卓越したサポート性を誇るシートはロングドライブでの疲れを最小限に抑制。比較的コンパクトなボディサイズでありながらもファミリーカーとしての機能も十分に果たすものであった。
そんなV40の中古車は現在、下は40万円前後で上は250万円前後。平均価格も100万円前後と比較的お手頃な相場を形成している。
スカンジナビアで育まれた洗練されたスタイリングを持つコンパクトなプレミアムショートワゴンは女性ウケも良さそうなだけに、「ちょっと気になる」という人も多いのでは?


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