車検時は、さまざまなパーツがチェックされる事は皆さまご承知のことと思うが、ドライブシャフトブーツのような「保護カバー」が破損している場合、車検は通るのだろうか? クルマに関する幅広い知識を持つ名人・三木宏章氏が指南!!
※本稿は2025年11月のものです
文:三木宏章/写真:ベストカー編集部、ホンダ、AdobeStock(トップ画像=Byrd Setta@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2025年12月10日号
「クツ」ではないがパーツに履かせる!?
過去にディーラーなどで「車検に通らないのでブーツを交換しますね」と言われた経験はないだろうか? 「ブーツってナニ? 足に履くもの?」と疑問を持った人もいるだろう。
まず、クルマ用語のブーツは、一般的に連結部を保護するゴム製などのパーツを指す。
例えば、ドライブシャフトやタイロッドエンド、ロアアームボールジョイント、ステアリングラックなどの主に下まわりに取り付けられ、場所によって“ドライブシャフトブーツ”のように呼ばれる。
そして、ブーツが破れていると車検に通らないというのはホント。ブーツ内にはスムーズな稼働を補助するグリスが入っているのだが、破れるとそれが飛散して連結部の動きが悪くなったり、内部に雨水や砂などが侵入して故障につながったりする可能性がある。車検の点検項目となっている。
ちなみに交換時期は、ドライブシャフトブーツの場合、一般的に5年5万kmや10年10万kmと言われているが、車種や使用状況によって異なるので目安程度に考え、定期点検を怠るべからず!
とくにFF車や4WD車の前輪ドライブシャフトブーツは破損しやすいので注意。放置すると走行に支障をきたすので、早めの交換を心がけよう。
【画像ギャラリー】クルマも人間も足元は大事!! 忘れず定期的に行っておきたい「ブーツ」のチェック(6枚)画像ギャラリー







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