手引き式、足踏み式はどの車も操作が同じなのに、E-PKBの操作がバラバラなのはなぜ?
セカンドカーやレンタカー、会社のクルマなど、普段乗っているクルマ以外のクルマを運転すると、電動パーキングブレーキの操作に戸惑うことがある。
現時点、電動パーキングブレーキの操作方式は、メーカー間で統一されておらず、ブッシュで解除されるのかロックされるのか、バラバラな状態だ。
ATのシフトレバーによるギアチェンジも同様で、「引いてアップか、押してアップか」がバラバラだ。
BMWやマツダは「シフトレバーを押してダウンシフトの方が、人に掛かる加速度と方向が一致する」というレースシーン由来の理由で、その動作の方向に設計している。
しかし、「ギアを上げる」のを直感的に分かるのは、「押したらアップ」「引いたらダウン」だ。ユーザーにやさしく作られているのはこちらの動作のやり方であろう。
統一規格がないために、メーカーによって操作方法が違ってしまっている状況であるが、筆者は自由度を残しておいてもいいとも思う。
メーカーの開発エンジニア達が、どういったフィロソフィで作り込んでいるのか、そしてそれが世間の方に好意的に受け入れられるのか否か、確かめていくのは面白い。
まとめ
電動パーキングブレーキは、手引き式や足踏み式ブレーキと比べて、コストがかかる。そのため、完全に手引き式や足踏み式のサイドブレーキがなくなることはないだろう。
カタログで「電動パーキングブレーキ装備」とされていても、実は中間グレード以下は足踏み式サイドブレーキ、ということも珍しくない。
ちなみに、2月に発売されたトヨタのコンパクトカー「新型ヤリス」は、全グレードで手引き式サイドブレーキだ。
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