「人馬一体を貫きながら最新モデルは原点回帰」 マツダ・ロードスター
1960年代のイギリスを発祥とし、その後世界的に人気となったライトウエイトスポーツ。軽量コンパクトなボディで軽快な走りを楽しめることが魅力だが、そのキャラクターを平成に復活させたのがユーノス・ロードスターだ。
軽さを追求したFRレイアウトのオープン2シーターボディには1.6/1.8リッター直4が搭載され、操る楽しさを実現。誰でも楽しめるスポーツカーとして、世界中で大ブレイクしたのだ。
そして、2代目では正常進化を遂げたものの3代目ではボディもエンジンも大型化。これに反発したファンも少なくなかった。
ところが2015年デビューの現行モデルは一転、原点回帰となった。ボディは全幅こそ3ナンバーサイズのままだが全長、全高は短縮。
車両重量も3代目最終型と比べると100kg以上も軽くなっている(Sグレード・5MT車比)。さらに、日本仕様のエンジンはダウンサイジングされ、1.5リッター直4を搭載。こうしたパッケージにより、初代のような軽快な走りが復活したのである。
デビュー翌年にはリトラクタブルハードトップを採用し、2リッターエンジン搭載のRFを追加。これによりオープンカーがより身近になり、ロードスターの間口がいっそう広がったことは間違いない。
初代がデビューしたのは30年以上も前のことだが、その初代が目指した「人馬一体」は現行モデルにも脈々と受け継がれている。
「キャラは変わっても刺激的な走りは受け継いだ」 ホンダ・シビック
1980年代にひとつのブームを作ったボーイズレーサー。元気でコンパクトなハッチバックモデルを指すワードだが、そのなかでひときわ輝いていたのが3代目シビック、通称ワンダーシビックだった。
1.6リッターDOHCエンジンが生み出す走りは最高だし、グループAレースでも大活躍。さらに、手頃なサイズながら室内は広く実用性も十分と、若者が放っておくはずがない楽しいクルマだった。
2022年に発売された現行シビック・タイプRはそういったボーイズレーサーではない。しかし、刺激的な走りのスポーツモデルという点ではまったく同じ。
ロー&ワイドを強調したボディには機能と美しさを両立するエアロパーツの数々が装着され、インテリアにはハードな走りにも強いバケットシートを装備。
そしてパワートレインは、330psを発揮する2リッターVTECターボに6MTを組み合わせている。
前ストラット/後マルチリンクというサスペンションも、先代で実績のあるアダプティブ・ダンパー・システムやデュアルアクシス・ストラットサスペンションをさらに進化。加えて、タイヤ&ホイールを適正化することで、FFモデル世界最高峰のパフォーマンスを実現した。
ワンダーシビックのような軽快な走りを身上とするのではなく、あくまでも速さにこだわった現行タイプR。キャラは異なるがクルマ好きをアツくさせる1台に違いはない。
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