「迫力のブリスターフェンダーで人気が加速」 三菱・スタリオン
三菱が掲げた「フルラインターボ」のイメージリーダーとして1982年にデビューしたスタリオン。実質的にはギャランΛ(ラムダ)の後継だが、キャラクターは大きく変わった。
見どころは外観で、シャープなファストバックスタイルにリトラクタブルヘッドライトを組み合わせたデザインはまさにスポーツカーのそれ。
エンジンもルックスに負けないもので、2リッター直4ターボを搭載。当初は自然吸気もあったが約1年後に消滅し、全車ターボとなった。その後はインタークーラーを装備したり、可変バルブタイミング機構採用のダッシュエンジンを搭載するなど、エンジンのアップデートが行われた。
スタリオン人気をさらに加速させたのが、1988年に設定されたGSR-VR(2600)。迫力のブリスターフェンダーが特徴で、輸出仕様に採用された2.6リッター直4ターボを搭載。
ちなみに、それ以前にも限定車のGSR-VR(2000)があったが、これはダッシュエンジンのままワイドボディにしたものだ。
ガンダムっぽいだのなんだのと言われることもあるスタリオンだが、このスタイリングが最大の魅力であることは間違いない。今のクルマにはない直線基調のデザインは、若者たちには新鮮に映るだろう。
そんなスタリオンも今や希少車。市場での流通量はかなり少なく、選り好みをするほど余裕はないだろう。また、他車と同様相場は高めで、ほとんどが2600GSR-VRだ。
「巨匠が手がけた比類なきスタイリング」 いすゞ・ピアッツァ(初代)
2002年に国内の乗用車事業から完全撤退し、今では商用車メーカーとなったいすゞ。しかし、古くは117クーペやジェミニといった名車を輩出しており、1981年に登場したピアッツァもその内の1台に数えられる。
工業デザイナー界の巨匠ジウジアーロが手がけたスタイリングは、直線的なデザインが主流だった日本車のなかで異彩を放ち、一躍注目の的となった。インテリアも同様で、斬新かつ未来感覚たっぷりのデザインだ。
ただし、シャシーは初代ジェミニを改良したもので、当初のエンジンは2リッター直4自然吸気のDOHCとSOHCという2種。しかし、ライバルに対抗するべく1984年にはSOHCターボが搭載された。その後はDOHCとSOHCが段階的に消滅し、最終的にはSOHCターボのみとなった。
いすゞ車で多く見られたのが、欧州メーカーとのコラボモデル。ピアッツァも例に漏れず、ドイツのイルムシャー社が足まわりをチューニングした「イルムシャー」、F1の名門ロータス社がサスペンションを仕立てた「ハンドリング・バイ・ロータス」をリリースし、商品力を高めていった。
また、ヤナセでは「ピアッツァ・ネロ」として販売。基本的な部分はピアッツァと変わらないが、マスクやボディカラーなどで差別化されていた。
約10年販売されていたピアッツァだが、スタリオンと同じように中古車市場では希少な存在。ただし相場はそれほど高騰しておらず、ネオクラでも手が出しやすい部類だ。
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