JNCAPも大きく影響
また、国土交通省とNASVA(独立行政法人自動車事故対策機構)が実施しているJNCAP(自動車アセスメント)も大きく影響していると思われる。新型車の安全性能を国交省とNASVAが評価・公表しているもの。
このJNCAPの予防安全性能の評価項目が年々強化され、特に予防安全性能に関しては、各項目で一定レベル以上の評価を受けなければ最高評価を受けることができない。安全装備を広範囲で底上げする必要があるなど、メーカーとしては法律で義務化されていない装備に関しても、強化せざるを得ない状況だ。
【画像ギャラリー】1966年に誕生したトヨタ カローラに見る自動車の価格の変遷(14枚)画像ギャラリー快適装備の充実も価格上昇を押し上げている
また、パワーシートやシートヒーター、大型ディスプレイナビに全方位カメラ、さらにはコネクティッド機能など、それまで高級車向けだった快適装備が、高級車でないクルマや軽自動車にも搭載されるようになったことも、クルマの価格を押し上げている一因。
前述したカローラに至っては、ガソリングレードを廃止し、ハイブリッド車に一本化するなど、時代の需要に合わせた変化も大きく影響している。
高くなったクルマだが、そこには確かな成果が!
しかしながら、先進安全装備の搭載に関しては、確かな成果があるのも事実。データを紹介しよう。
内閣府がまとめる最新の交通安全白書によると、2023年に交通事故で亡くなった人の数は、2678人。10年前(4113人)と比較して34.9%も減少している。史上最悪だった1970年(1万6765人)と比較すると、約84%も減少しているのだ。
もちろん、道路交通環境の整備や、世の中の交通安全への意識が高まった影響も大いにあると思われるが、先進安全自動車(ASV)の開発・普及の促進の影響も少なくないはず。
クルマの価格上昇はユーザーにとって重い負担ではあるが、確実に事故を減らし、人の命を救う成果を上げているのも事実なのだ。
軽自動車が100万円を切る価格で購入できた時代を知る者としては、ため息が出るほど高くなったクルマの価格。だが、「命を守るためのコスト」という側面があることも、知っておきたいところだ。
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コメント
コメントの使い方初代の43万円は物価指数換算で185万、DXは今の220万。
近年まで併売で設定されていた11代目カローラは137万円で
装備的に時代に合わせて変化したという場合はそれが比較対象ですね。
そこから数字では百万近く上がってる現行は、HV一本化と様々な安全・快適装備標準化なので
当時でムリヤリ比べるなら、高性能エンジン搭載+豪華装備の80万円モデルでしょう。物価指数換算で今の280万円以上になります