夢はデカかったのに…“なんちゃって”扱いされた不遇の名車たち

なんちゃってレンジローバー:いすゞ ビッグホーン(初代)

夢はデカかったのに…“なんちゃって”扱いされた不遇の名車たち
走りのポテンシャルを高めたエンジンにロータスがチューニングしたサスペンションや卓越の4WDなど、こだわりを満載したスペシャルエディション・バイ・ロータス

 ピックアップトラックのファスターロデオ(2代目)のシャシー・パワーユニット・4WDシステムをベースにSUVに仕上げられた初代ビッグホーンが登場したのは1981年9月。

 当時のSUVシーンを牽引した1台としていまも記憶に残っている人も多いだろうが、デビュー時はロデオ ビッグホーンの名で発売され、1984年にビッグホーンに改名された。

 ちなみに、車名はロッキー山脈の岩場を走り回るオオツノヒツジ=ビッグホーンが由来となっている。

 いすゞが誇る旗艦SUVでもあった初代ビッグホーンは、“DAILY DRIVE ISUZU BIGHORN”というキャッチフレーズのもと、“荒野にのみ生きようとする四輪駆動車の時代は終わった。あらゆる地形を走る4WD機能に快適な乗り心地と軽快な操縦感覚を加味した真のマルチパーパスビークル”として登場。

 発売当初のボディタイプはショートバン、ロングバン、ショートソフトトップの3種類で、エンジンはマイナス20℃の寒さのなかでも3.5秒で始動が可能なQOS(クイック・オン・システム)を搭載した2.2リッター 直列4気筒ディーゼルが採用された。

 一方、その見た目は直線基調のデザインでワイルドな雰囲気が満点ではあったが、フロントまわりのデザインがレンジローバーに酷似していたことから、当時は“プアマンズローバー”というレッテルが貼られることに……。

 そのような背景もあって発売当初のセールスは伸び悩んだが、ディーゼルターボエンジン、4ドアボディ、イルムシャー、スペシャルエディション・バイ・ロータスなどのラインアップ拡充に伴い、着実に人気を高めていった。

 そんなビッグホーンはデビューから10年後の1991年12月に2代目がデビューし、1999年10月末には生産累計100万台達成にともなう特別仕様車なども発売されたが、2002年9月のいすゞの乗用車事業撤退により生産終了となった。

なんちゃってメルセデス・ベンツ:トヨタ 2代目アリスト

夢はデカかったのに…“なんちゃって”扱いされた不遇の名車たち
エキサイティングなドライブフィーリング、最新技術を結集した安全性能、多面的なエコロジーへの配慮など、ハイパフォーマンス4ドアセダンを名乗るに相応しいスペックが与えられた2代目のアリスト

 ハイパフォーマンス4ドアセダンとして開発され、1991年10月に発売されたアリスト。

 初代モデルの最大の特徴は、イタリアのジョルジェット・ジウジアーロが率いるイタルデザイン社が手がけたアグレッシブなスタイリングであった。

 1997年8月には2代目がデビュー。

 新開発のプラットフォームを採用した2代目は前後のオーバーハングを切り詰めたことに加え、エンジンの搭載位置を後方に下げるなどして重量配分を適正化することでハンドリングを大幅に向上させた。

 エンジンは自然吸気の直列6気筒DOHCと直列6気筒DOHCツインターボの2種類をラインナップ。特に、280psの最高出力を誇った直列6気筒DOHCツインターボの2JZ-GTEは名機とも言われ、チューニングベースとしても高い人気を獲得した。

 また、吸気カム軸の油圧駆動アクチュエーターをオイルコントロールバルブで制御してバルブオーダーラップ量を運転状態に応じて連続的に最適化するVVT-I、滑りやすい路面などで横滑りが発生した際にブレーキとエンジン出力を自動的にコントロールして優れた車両安定性を実現するVSCやトラクションコントロールなどの電子デバイスを採用し、大きな進化を果たした。

 一方、初代はイタルデザイン社がエクステリアデザインを手がけたが、2代目のスタイリングデザインは社内で実施。

 ロングノーズ&ショートデッキの基本的なプロポーションや外観のイメージを先代から継承し、硬質でメリハリのある面処理によって塊感を表現して新しい高級スポーツセダンのトレンドを提示したが……独立した丸型4灯ヘッドライトを含めたフロントまわりが1995年に発売されたメルセデス・ベンツのEクラス(W210)に似ていたことは否めなかった。

【画像ギャラリー】あのガルウイングドアってなんちゃってだったの!?(10枚)画像ギャラリー

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