総合ランキング発表!完成度と価格のバランスで明暗が分かれた
以上の試乗結果をもとに、筆者なりに総合評価を行った。評価は「電動ドライブの完成度」「乗員快適性」「UI/UXの合理性」「ADASの介入品質」「コスト価値」の5項目で実施している。
ちなみにUI(User Interface)は製品やサービスの外観や操作部分を指し、UX(User Experience)はユーザーがそれらを通じて得られる体験全体を意味する。
総合1位は、やはりアウトランダーPHEVだ。減速から再加速までの一連の流れが非常に自然で、あらゆるシーンで違和感のない運転フィールを実現している。SUVとしての安定性や快適性も高水準でまとまっており、600万円台という価格を踏まえても体験価値は十分に見合っていると感じる。今回の試乗車の中でもっともバランスに優れた一台だと感じた。
2位は、同点でeビターラと新型リーフだ。eビターラは軽快なハンドリングによる「走る楽しさ」、リーフは快適性とADASによる「過ごす価値」と、それぞれ異なる方向性で完成度を高めており、いずれも価格とのバランスに優れる点を評価した。
4位はレクサスRZ550eだ。性能面ではトップクラスながら、電動ドライブの完成度という観点ではトップクラスであり、性能面での不満はほとんどないが、950万円という価格帯を踏まえると評価基準が一段引き上がってしまい、操作系と挙動のわずかなズレが体験価値に影響し、結果として順位を落とした。
今回の試乗は、追浜のグランドライブ内での試乗ではあったが、スラロームなどができる直線路は使用不可だったこともあり、レクサスRZの性能の高さを引き出すことができず、その価値を最大限に味わい切れなかったという側面もあるだろう。
サクラは、価格を踏まえた体験価値という観点で極めて優秀だと感じたが、絶対的な性能では上位に及ばず5位。
N-ONE e:は走りや航続性能そのものは十分に評価できる一方で、内装や表示系にBEVならではの特別感が乏しく、所有満足という点で評価を落とし、6位となった。
MX-30とCX-60PHEVは、いずれも車両コンセプトと体験価値のズレが目立った。MX-30はロータリーという強い個性を持ちながらも、その存在感が運転体験に十分反映されておらず、魅力として伝わりにくい。
CX-60 PHEVは内装の質感やUIのクオリティ(モード切替時のメーター演出など)こそ高いものの、エンジン主体のドライブフィールが色濃く残り、電動ドライブとしての期待値に届かず、「電動車としての一体感」という観点では評価を下げる結果となった。
BEV、PHEVそれぞれのランキングは以下の通り。
■いいBEVランキング
1位:日産リーフB7 総合点22.0点
1位:スズキeビターラ 総合点22.0点
3位:レクサスRZ550e 総合点21.5点
4位:日産サクラG 総合点20.5点
5位:N-ONE e:G 総合点19.5点
■いいPHEVランキング
1位:三菱アウトランダーPHEV 総合点24.0点
2位:マツダMX-30 Rotary EV 総合点18.0点
3位:マツダCX-60 PHEV 総合点17.5点





























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