この時期、洗車してもすぐにボディを真っ黄色に染める「花粉」と「黄砂」ですが、その影響は目に見えるボディの汚れだけではありません。車内の空気を守る「エアコンフィルター」もまた、深刻なダメージを受けています。
エアコンフィルターは、点検や車検の際に「1年ごとの交換」をすすめられますが、「まだ使えるのでは?」と疑問に思う人は少なくないと思います。はたして本当に「1年ごとの交換」は必要なのか、考えてみましょう。
文:吉川賢一/アイキャッチ画像:Adobe Stock_PixelProCreative/写真:Adobe Stock、写真AC
【画像ギャラリー】春の花粉と黄砂でクルマがつらい!! エアコンフィルターって本当に毎年替えるべき?(8枚)画像ギャラリーフィルターは「車内のマスク」 目に見えない有害物質をブロックしてくれる
家庭用エアコンと同様に、カーエアコンにもフィルターが付いています。主な役割は、空気中のチリやホコリを除去すること。昨今のエアコンフィルターは性能が向上しており、排気ガスなどのほか、嫌な臭いや花粉(粒子サイズ約30ミクロン)、黄砂(平均4ミクロン)、PM2.5(2.5ミクロン)といった超微粒子もキャッチしてくれます。
外気導入時だけでなく、内気循環時もフィルターを通過するため、服に付着して持ち込んだ花粉もしっかり除去してくれ、最近では、菌やウイルスの活動を抑制する高機能タイプも主流となっています。
「まだ大丈夫」が燃費悪化や異臭を招くことも
カーエアコンのフィルターは、一般的に「1年、または走行10,000km〜12,000km」で交換するよう推奨されています。
このタイミングで交換しなくても、すぐに支障があるわけではないですが、フィルターを汚れたまま放置すると捕集性能が低下することで、キャッチしきれなかった有害物質が車内に飛散。また、汚れで目詰まりすることでフィルターを空気が通過しにくくなることから、エアコンの効きが悪くなったり、フロントガラスが曇りやすくなるおそれもあります。
さらに風量を確保するためにブロアモーターが過剰に回ることで、電気負荷が増え、燃費の悪化を招いてしまうほか、フィルターに付着した水分や汚れにカビが繁殖することで、不快なにおいの原因にもなってしまいます。
クルマのエアコンのフィルターは、原則使い捨てです。家庭用エアコンのフィルターと違い、多くの場合不織布で出来ているために洗浄して再利用することはできず(なかには再利用できるものもあります)、繊維の奥に詰まった微細物質は掃除機でも吸い出すことはできません。汚れていないように見えても、推奨タイミングがきたら潔く交換することが必要です。
もちろん、すべてのクルマが同じペースで汚れるわけではなく、走行中の空気の汚れ具合によって、フィルターの汚れの進み方は左右されます。そのため、走行距離が多い場合や渋滞の多い都市部での走行が多い場合、また花粉や黄砂の多い地域、車内で喫煙をする場合やペットが同乗する場合は、推奨タイミングを待たずに早めの交換を検討しましょう。
逆に週末にしか使わないクルマや屋内駐車の場合は、汚れ具合は緩やかとなる傾向ですが、それでも吸着剤(活性炭など)の寿命やカビのリスクを考えると、やはり年1回の交換が理想的です。











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