ムラーノ日本復活!! 12年ぶり導入へ…北米仕込みの上質SUVは日産の切り札になるか!?

デカい!! 高い!! でも魅力的!?

 現在、国内日産のSUVラインアップは「エクストレイル」と「キックス」、そしてBEVの「アリア」「リーフ」という布陣。2027年には本格クロカンの「パトロール」導入も控えていますが、ここにムラーノが加わることで、停滞気味だった日産のショールームが一気に華やぐことは間違いありません。

 ただ、正直なところ、販売面で貢献してくれるかは微妙なところ。まず立ちはだかるのが、そのボディサイズです。全長約4,900mm(192.9inch)、全幅1981mm(78.0inch)というサイズは、日本の都市部では扱いやすいとはいいがたく、最小回転半径も約5.8m(回転直径38.1feet)と、お世辞にも小回りが利くとはいえず、取り回しの面でハードルが高いのは否めません。燃費も、北米複合モードで23MPG(約9.8km/L)は厳しいといえます。

 価格も不安材料です。北米での価格(約4.1万ドル〜5万ドル、約620万円~約750万円)に昨今の為替状況や輸送コストを上乗せすれば、日本でのプライスは「約650万〜820万円」あたりが現実的なライン。もはや、レクサスや欧州車と競合する「準輸入プレミアムSUV」という立ち位置になります。

 これらを考えると、ムラーノが爆発的ヒットとなることは考えにくいのが正直なところ。ただ、従来の国産SUVとは明確に異なるキャラクターを持つ選択肢として、一定の存在感を放つ可能性は十分にあると考えられます。

 こうした北米生産車の国内投入に関しては、トヨタがハイランダーとカムリ、タンドラの3車種、ホンダもパスポートとアキュラブランドのインテグラタイプSの2車種を輸入すると発表しており、制度変更を追い風に今後増えていく可能性があります。これまで難しかった「海外仕様そのまま」の導入が現実的になったことで、メーカーとしては効率的にラインアップを拡充することができ、ユーザーとしても国産メーカーの信頼性を持ちながら、輸入車のような個性やサイズ感を選べるという、新たな選択肢を手にすることになります。2027年初頭とされるムラーノの日本復活が非常に楽しみです。

全長約4900mmのボディと北米価格帯を考えると、日本では“準輸入プレミアムSUV”という立ち位置。万人向けではないが強い個性を持つ1台だ
全長約4900mmのボディと北米価格帯を考えると、日本では“準輸入プレミアムSUV”という立ち位置。万人向けではないが強い個性を持つ1台だ
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