BYDは30年前の日本車か? 国沢号シーライオン7の足回りをバラしたらレベルの高さにぶったまげた!!

競技車並みにフラットな床下。空力も凝っている!

シーライオン7のフロア下。基本フラットフロアだが、フロントセクション後端に段差を設け、空気の抜けをよくしている
シーライオン7のフロア下。基本フラットフロアだが、フロントセクション後端に段差を設け、空気の抜けをよくしている

 初めて持ち込んだ時は動画を撮っていなかったので、改めて解説してもらった次第。今回は「リフトアップしてみましょう」いうことになる。私も真下から見るの、初めてである。第一印象は「レーシングカーか!」と思うくらいフラットなこと。電池を搭載している部分がフラットなのは当然ながら、フロント車軸から前と、リア車軸から後ろが「ここまでやるのね!」と思うくらい凝ってる。

 フロントは車軸がある部分と床下に若干の高低差あるのだけれど、空気を剥離させないような形状にして繋いでいる。さらにフロントタイヤの前には整流スパッツが。ここまで凝った作りをしているクルマは稀少。リアセクションもしっかり空気の流れをコントロールしている。そしてリアタイヤの前にもスパッツ! 喜多見さんはもちろん、私まで驚いてしまった。

フロントタイヤ前方に入りされたフラップ。タイヤ周辺の乱流発生を抑え揚力を低減させる
フロントタイヤ前方に入りされたフラップ。タイヤ周辺の乱流発生を抑え揚力を低減させる

 結論から書くと30年前の日本車というより、現在販売しているコストの掛かったプレミアムセグメントに勝るとも劣らないクオリティだったりする。喜多見さんによれば、むしろ最新の欧州車はコストダウンする傾向にあるそうで、ここまで徹底的に理想を追求しようというクルマは見ないという。このあたりは動画をジックリご覧いただければ解ると思う。

 全面肯定も気持ち悪いため、弱点を聞いてみた。すると「おそらくダンパーのセットアップは、低重心で前後重量配分のよい電気自動車を理解していないテストドライバーがやったんだと思います。コーナーで内輪に荷重かかっていないです。加えてダンパーの初期減衰力が高すぎので乗り心地悪いですね。硬い感じになってしまっている。初期をもっと動かしたいです」。

日本の自動車メーカーに「負けないで欲しい!」

喜多見さんは「EVには低重心や前後重量配分のよさを意識した独自のサスペンションセットアップがある」という
喜多見さんは「EVには低重心や前後重量配分のよさを意識した独自のサスペンションセットアップがある」という

 喜多見さん、リーフやMIRAIといった特殊なクルマのセットアップをした際、最初は普通のエンジン車と同じアプローチをしたそうな。私も改良途中にあるスペックでラリーやレースに出場したが、改良の度にどんどん乗りやすく&速くなっていった。私も乗り心地の硬さはシーライオン7の弱点だと考える。購入を決めた時、喜多見さんなら改良できると思ったのでスルーしたのである。

 この後、喜多見さんにサスペンションの仕様変更をしてもらったら、凝った設計と質の高いパーツを使っているよさがキッチリ出て素晴らしい乗り心地になりました。シーライオン7のユーザーで乗る心地の硬さが気になるなら、検討したらいいと思う。10万円もかからないです。近々、シーライオン7の弱点も紹介します。当然ながら改良すべき点だってある。

アルミホイールはバランスウェイトの少なさからも精度の高さがうかがわれた。持った感じも軽い印象
アルミホイールはバランスウェイトの少なさからも精度の高さがうかがわれた。持った感じも軽い印象

 さて。中国車が嫌いという人は、今後もBYDの悪口攻撃を続けるだろう。皆さん誉めるのも気持ち悪いので健全かもしれません。また、私がハニートラップに引っかかったという人もいるだろう。残念ながらダメな中国を見たら、しっかり書きます。BYDの記事、私はクルマを買って欲しいということでなく、日本の自動車メーカーに「負けないで欲しい!」でございます。

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