クラウンスポーツはクラウンファミリーの本命か? クロスオーバー、セダン、エステートと比べてわかる魅力

クラウンスポーツはクラウンファミリーの本命か? クロスオーバー、セダン、エステートと比べてわかる魅力

 クラウンがひとつのセダン名ではなく、ファミリー名になってからしばらく経った。クロスオーバー、スポーツ、セダン、エステートと選択肢は広い。では、そのなかでクラウンスポーツは本命といえるのか? 4つのクラウンを比べると、スポーツの立ち位置がかなり見えてくる。

文/写真:ベストカーWeb編集部

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一番若々しくて選びやすいのがクラウンスポーツ

スポーティさとプレミアム感の両方が感じられるクラウンスポーツ
スポーティさとプレミアム感の両方が感じられるクラウンスポーツ

 クラウンスポーツの魅力は、ひと言でいえば「いちばん感覚的に欲しくなるクラウン」だ。全長4720mm、全幅1880mm、全高1565mmというサイズで、クラウンファミリーのなかでは短め。クロスオーバーやエステートの全長4930mm、セダンの全長5030mmと比べると、街中での扱いやすさも期待できる。

 価格はSPORT Gが520万円、SPORT Zが590万円、PHEVのSPORT RSが765万円。クラウンクロスオーバーは515万円から、クラウンセダンは730万円から、クラウンエステートは635万円からなので、クラウンスポーツはクロスオーバーに近い入口価格を持ちながら、より個性的でスポーティな見た目を手に入れられるのが強みだ。

 燃費はHEVのG/ZがWLTCモード21.3km/L、PHEVのRSが20.3km/Lで、RSはEV走行距離90kmを備える。デザインだけでなく、日常使いの燃費性能もきちんとある。SUVっぽく見えるが、巨大すぎず、重厚すぎず、クラウンの上質感を少し軽やかに楽しめる。ここがクラウンスポーツのうまさだ。

 もちろん、後席のゆとりや荷室の広さを最優先するなら、スポーツが万能ではない。だが、夫婦2人や大人中心の移動が多く、時々後席も使うようなライフスタイルならかなりハマる。昔ながらのクラウンの格式より、今っぽい高級感を求める人には、これが一番しっくりくるはずだ。

実用のエステート、王道のセダン、バランスのクロスオーバー

力強さと見晴らしの良さを融合させた革新的なモデルがクラウンクロスオーバー
力強さと見晴らしの良さを融合させた革新的なモデルがクラウンクロスオーバー

 では、ほかのクラウンはどうか。クラウンクロスオーバーは、最も早く登場した新世代クラウンで、価格はCROSSOVER Gが515万円、Zが595万円、RSが670万円。全長4930mm、全幅1840mm、全高1540mmで、セダンとSUVの中間のような独自スタイルだ。燃費はGが22.4km/L、Zが22.2km/L、2.4LターボハイブリッドのRSが15.7km/L。クラウンらしい落ち着きと新しさのバランスを取るなら、今も有力だ。

 クラウンセダンは、まさに王道。価格はHEVが730万円、FCEVが830万円。全長5030mm、全幅1890mm、全高1475mmという堂々たるサイズで、後席のゆとりやフォーマル感は別格だ。運転する楽しさより、乗る人まで含めた上質感を重視するならセダンが強い。ただし、価格もサイズもかなり立派なので、誰にでも気軽にすすめられるクラウンではない。

実用性の高さも兼ね備えたクラウンエステート
実用性の高さも兼ね備えたクラウンエステート

 クラウンエステートは、ファミリー内で最も実用派だ。価格はESTATE Zが635万円、PHEVのESTATE RSが810万円。全長4930mm、全幅1880mm、全高1625mmで、荷室やアウトドア用途まで考えるならかなり魅力的。PHEVのRSはEV走行距離89kmを備え、長く使える上級ワゴン的な存在だ。ただ、価格はスポーツより高めで、サイズも大きい。

 こうして見ると、クラウンスポーツは「一番広い」でも「一番格式がある」でもない。だが、一番気軽にカッコよく乗れるクラウンではある。クロスオーバーより塊感があり、セダンより若々しく、エステートより身軽。クラウンという名前に重さを感じていた人にも刺さる、新しい入り口なのだ。

 結論として、クラウンファミリーの本命は使い方で変わる。後席重視ならセダン、荷室重視ならエステート、穏やかな万能型ならクロスオーバー。ただし、デザイン、価格、サイズ、走りのバランスで「自分で乗りたいクラウン」を選ぶなら、クラウンスポーツがかなり有力だ。いまのクラウンらしさを一番わかりやすく楽しめる。それがスポーツの強さなのである。

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