国産BEVイッキ乗りで浮き彫りになった本音!! カタログ値の裏に隠された「真の走行性能と完成度」を容赦なくガチ検証!

電動車は「速さ」よりも「体験」で選ぶ時代

日産 サクラG(価格=308万2200円 ※CEV補助金=58万円)。20kWhのバッテリーを搭載した軽乗用BEV
日産 サクラG(価格=308万2200円 ※CEV補助金=58万円)。20kWhのバッテリーを搭載した軽乗用BEV

 以前、高出力を強みとする電動車に試乗した際、メーカー担当者は頭がヘッドレストに押し付けられるような加速を魅力として強調していた。しかし、その加速は日常で扱うには過剰で筆者の感覚には馴じまなかった。

 今回の比較で印象に残ったのは、そうした「わかりやすい性能」ではなく、アクセルを戻した瞬間から再び踏み込むまでの自然さである。この部分に違和感があると、どれだけ高性能でもストレスとして残る。

 逆に、このつながりが滑らかなクルマは、日常の運転そのものが快適に感じられる。また、価格とのバランスも見逃せない。

ホンダ N-ONE e: G(価格=269万9400円 ※CEV補助金=58万円)。29.6kWhの大容量バッテリーを搭載し、一充電航続距離は295km!
ホンダ N-ONE e: G(価格=269万9400円 ※CEV補助金=58万円)。29.6kWhの大容量バッテリーを搭載し、一充電航続距離は295km!

 今回の試乗でも、単純な性能ではなく、体験としての完成度が高いモデルほど印象に残る結果となった。電動車は「どれも同じ」ではない。加速性能では差が見えにくい面があるが、減速時の挙動や操作との一体感には明確な違いがあり、それがそのまま完成度の差として現われる。

 スムーズで力強い加速を持つクルマは多いが、減速時の落ち着きや再加速時のつながりまで含めてバランスに優れるモデルほど、評価は高くなる。

 一方で、性能が高くても操作とのズレを感じるクルマは、日常用途として高く評価することは難しい。重要なのはドライバーの操作に対してクルマがどれだけ自然に応答するか、すなわち「操作と挙動の一体感」だ。

 今回の試乗車の中ではeビターラとリーフが抜きん出ていたように感じる。電動車は「速さ」よりも自分の使い方や価値観にどれだけ自然にフィットするかという「体験」で選ぶ時代に入ったといえる。

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