今なお「伝説のミニバン」として車名が取り沙汰されるトヨタ エスティマ。日本では大型とされるボディサイズは、ミニバンの本場であるアメリカではさぞ人気にと思いきや、意外にも販売台数は振るわず初代のみで消滅……いったいなぜ!?
※本稿は2026年4月のものです
文:長谷川 敦/写真:トヨタ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2026年5月10日号
海外では小さすぎて非力だった!?
現在も日本では売れているミニバン。人気の礎を築いたと言っていいのが、1990年登場の初代トヨタ エスティマだ。
他社のミニバンとは異なり、床下にエンジンをミドシップマウントするスタイルは斬新かつ実用的で、丸さを全面に押し出したボディフォルムとあいまって、「天才タマゴ」のキャッチコピーでヒットした。
それまでは1BOX=商用車というイメージも強かったが、スタイリッシュで乗用目的に振ったエスティマは日本国内では高く評価され、各部を改良した2000年登場の2代目モデルで人気を確立した。
しかし、欧米で販売された初代エスティマは振るわなかった。ミニバンの本場、北米ではヒットも期待されたのに……。
当時、日本では大柄に思えたエスティマだが、アメリカ製ミニバンに比べると小さく、海外向け専用幅広ボディが用意されたにもかかわらず不振に。エンジン出力が控えめだったことも苦戦要因とされる。
日本国内では2000年まで販売された初代エスティマだったが、北米では1997年に販売終了。後継車種のトヨタ シエナに置き換えられたという歴史がある。
ミドシップマウントによりエンジン排気量が抑えられたことも北米不振の要因という。北米は「走るミニバン」が好きなんですね。
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