「所変われば品変わる」とは昔から言われる。関東と関西のうどん出汁の違いなど挙げればきりがないが、初代スバル レヴォーグもそれに当てはまった。日本では充分だった出力が、欧州ではパワー不足とされ販売が低迷してしまったのだ!!
※本稿は2026年4月のものです
文:長谷川 敦/写真:スバル、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2026年5月10日号
パワーの違いが仇となり販売不振に……
スバルを支えたモデルといえばレガシィツーリングワゴン。海外市場を意識して大型化するとともに国内販売を終了。代わりに2014年に誕生したワゴンがレヴォーグだ。
レヴォーグは当初、日本国内専売という扱い。狙いは当たり、初代は販売開始直後から好調な売れゆきで、7カ月で3万台以上も売れた。そして翌年の2015年、満を持して欧州での販売が開始される。
しかし、期待の欧州では販売が伸びず、販売拠点のスバルUKではセールスが低迷した。ワゴン自体の需要はある欧州だが、レヴォーグの欧州仕様は販売開始当初で最高出力170psの1.6Lターボモデルのみで、これは高速巡行の多い欧州では、いささかパワー不足という評価もあった。
また、輸入車となるレヴォーグは欧州メーカーのライバル車に比べて価格が高く、割高感もセールスの足を引っ張ってしまった。
2019年には燃費性能に優れた2L、NAエンジン搭載モデルも投入されるが、残念ながら欧州におけるレヴォーグの売り上げ向上にはつながらなかった。
パワー不足に割高感。海外で高く評価される日本車は数あるが、販売される国の状況やニーズにより、販売を伸ばすことができない日本車がある。初代レヴォーグもその一台だったと言えよう。
日本で生活すると「最高出力170psの1.6Lターボ」は充分と感じるが……。お国が変わればニーズも変わるんですね。
【画像ギャラリー】今見てもカッコいいじゃん!! 欧州では苦戦したスバル「レヴォーグ」の精悍スタイルをチェック(15枚)画像ギャラリー
















コメント
コメントの使い方初代レヴォーグの欧州市場での苦戦に関する分析、非常に興味深く拝読しました。やはり欧州の高速巡航環境では、1.6Lターボの出力やCVTのフィーリングがネックになっていたのですね。日本ではジャストサイズと言われた車でも、国が変われば評価が180度変わるという事例は大変勉強になります。
ところで、この記事にあるような「海外のニーズや規制に合わせたローカライズの難しさ」について別の視点から調べていたのですが、オンラインスロットなどのデジタルコンテンツ業界でも、アルゼンチン市場のように地域ごとの決済方法やRTP(還元率)の認証を現地化させることが成功の鍵になっていると聞きました。
自動車のような工業製品だけでなく、現代のデジタルサービス全般においても、こうした「お国柄によるニーズや規制のギャップ」を克服するためのベストプラクティスや共通する戦略はあるのでしょうか?もし知見をお持ちの方がいれば教えていただきたいです。
関税のせいで日本車は割高にされてしまってますが、それ以上に
レヴォーグの1.6LモデルはCVTの躾が悪すぎて、踏んでも進まない、欲しい所で極大ラグ、と動的質感が非常に低い車。
現行の1.8Lですら気になるシチュがあるのに、排気量も低くCVTも前時代な1.6ターボは自分なら普段使いしたくない一台です。
2.0の方はアクセルワーク次第でパワーでラグを挽回できるので、現1.8より良いくらいなんですけどね
>170psの1.6Lターボ
そんな高性能エンジン有ったら売れるんじゃないか!?
実際は1.8Lで177PSじゃなかったのか??