雨の高速で制動距離70.5m!! 「溝2分山タイヤ」はまだ使えるどころか超危険だった

雨天時の安全を考えれば、残り溝4mm以上での交換を

 残り溝3mmというと、保安基準で定められている「1.6ミリ以上の深さを有すること」(道路運送車両の保安基準の細目を定める告示第89条)まで、まだ余裕がある状態であり、「まだ大丈夫」と考えるユーザーも多い段階。それでも雨の日にはこれだけ性能が低下することは、知っておく必要があります。

残り溝1.6mmまでは法律上使用可能。ただし、雨の日の制動性能はその前段階から大きく低下していく(PHOTO:Adobe Stock_xiaosan)
残り溝1.6mmまでは法律上使用可能。ただし、雨の日の制動性能はその前段階から大きく低下していく(PHOTO:Adobe Stock_xiaosan)

 とくに最近は、ゲリラ豪雨のような激しい雨も増えており、排水性能の低下は以前より大きなリスクとなり得ます。タイヤメーカーのブリヂストンも、安全上の観点から、性能が著しく落ちる前の残り溝4mm以上での交換を推奨しています。タイヤは、内側と外側ですり減り方が異なる場合もあるため、残り溝の確認をする際は、タイヤハウスの奥まで手を入れてスリップサイン(タイヤの摩耗限界を示す目印)を確認するようにしてください。

 もちろん、タイヤで注意するべきは残り溝だけでなく、空気圧不足も本来の性能を十分に発揮できなくなる原因となります。また、タイヤの主成分であるゴムは経年で確実に劣化するため、製造から5年を超えたら点検、10年で交換を検討するようにしてください。

 タイヤはクルマで唯一、路面と接している部品であり、どれだけ先進安全装備が進化しても、最終的にクルマを止めてくれるのはタイヤです。梅雨が終わっても、夏は台風や線状降水帯による大雨などに遭遇しやすい時期です。「そういえば最近タイヤを気にしていなかったな」という人は、危険な場面に遭遇する前に、一度タイヤの状態を確認してください。

タイヤはクルマで唯一、路面と接している部品。雨の季節を前に、一度状態を確認しておきたい(PHOTO:Adobe Stock_Nature & Tech)
タイヤはクルマで唯一、路面と接している部品。雨の季節を前に、一度状態を確認しておきたい(PHOTO:Adobe Stock_Nature & Tech)
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