おおこれは安心……なのか? 最近たまに見かける「多段階一時停止」ってなに? 危なくない??


「多段階一時停止」のステッカーが貼られていた日本郵便の見解

 今回は都内の郵便局の配送車両の後部に貼られていたステッカーをきっかけに「多段階一時停止」を採り上げることになったわけだが、まずは本件について、本企画担当編集者が東京都内で見かけた車両が所属している、東京都内の大崎郵便局に問い合わせてみた。

 すると、「日々安全運転の遵守を確認するために、郵便局から配送車両が出発する際などを含め、日常業務の中で多段階一時停止を全国の郵便局で実施しています」との答えが返ってきた。

 ステッカーを貼っているのは「各郵便局によってスローガンとして強調している場合もあります」とされ、後続車両に「多段階一時停止」を実施することを意識してもらうための策といえる。

 さらに「出合い頭の事故を避けるための“防衛運転”としての意味があるのです」とのことだった。

 それでも、急いでいる時には多少の煩わしさを感じると思うのでは? と意地悪に質問を投げかけてみたが「わずか数秒の行為ですから習慣化できます」とのことだった。

厳しい安全管理を実施する佐川急便

佐川急便のトラックに貼ってあるステッカー

 では、ドライバーが業務の中で常に安全運転が要求され、一般からの目も厳しい運送業界の企業であり、「多段階一時停止」の実施を社内規定として義務づけている佐川急便に取材すると、同社の世田谷営業所、安全推進課から取り組みについて回答を得られた。

 佐川急便では「社内ルールに基づき、全国的に安全運転指導を展開しています」とのこと。

「最近ではドライブレコーダーやインカーカメラを設置して“不安全行動”をチェックしています」とされ、ドライバー教育の一環として添乗指導による教育を実施している。

 同社では配送ドライバー(スタッフ)に安全運転を求めるなかで、出合い頭の事故をいかに防ぐかは重要な課題であり、そのための方策のひとつが「多段階一時停止」ということになる。

 運送を生業とする企業としては郵便局とともに当然の安全管理の施策であり、安全運転意識を徹底することに対する厳しさは想像どおりだった。

 それでも事故が避けようもなく起こってしまうという現実を認識していることも確かで、だからこそ多忙な業務をこなすなかで「多段階一時停止」を義務とすることは当然といえる。

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