光岡自動車の創業55周年を記念して誕生した「M55(エムダブルファイブ)」シリーズに、第3弾となる「M55 RS」が加わりました。注目すべきは再び「6速MT専用モデル」として登場したこと。2026年4月23日の発表直後から大きな話題となっています。
ベースは現行ホンダ・シビックでありながら、その姿はまるで1970年代の国産スポーツカーを思わせるもの。最新の安全装備や快適装備を備えながら、どこか懐かしさを感じさせるスタイルを実現しています。なぜいま、あえてMT専用モデルなのか。55台限定で登場した「M55 RS」の魅力を探ります。
文:立花義人、エムスリープロダクション/写真:光岡自動車
【画像ギャラリー】昭和スポーツカー感がハンパない!! 光岡「M55 RS」を写真でもっと見る(16枚)画像ギャラリーシリーズ第3弾は、再び6速MT車として登場!
光岡自動車のM55シリーズは、創業55周年を記念して2023年に誕生した「M55コンセプト」の市販版です。1968年創業の同社と同じ55年の歩みを重ねてきた世代を主なターゲットとしており、1970年代の“ケンメリ”を彷彿とさせるロングノーズや絞り込まれたウエストライン、アメリカンマッスルカーを思わせるリヤルーバーなど、懐かしさと現代性を融合させたデザインが特徴です。
ベースとなるのは現行(FL型)のホンダ「シビック」。しかし外観には光岡らしい大胆なボディワークが施されており、ベース車の面影はほとんど残されていません。
これまでに2度の限定販売が行われており、第1弾の「M55 Zero Edition」は2024年11月に100台限定で発売。この時はシビック(1.5リッターターボ)の6速MT車がベースとなっていました。
続く第2弾の「M55 1st Edition」は2025年11月に登場。ハイブリッド車(e:HEV)に加え、CVTを組み合わせた1.5リッターガソリン車も設定され、生産予定台数250台で販売されました。
2026年の生産台数はわずか55台 争奪戦は確実か
そして今回、第3弾として登場したのが「M55 RS」です。再び6速MT仕様を採用し、シリーズの原点ともいえるモデルとなっています。
前述したように、第2弾の「M55 1st Edition」ではCVT仕様も設定され、好評を博しましたが、「やはりMTで乗りたい」という声も少なくなかったそう。今回再びMT専用となったのはそうした要望を受けたものであり、光岡はベース車の確保に向けて調整を重ね、55台の枠を確保したそうです。
クラッチを蹴り、シフトノブを掌で転がしながらドライバーがクルマと対話する感覚は、近年の2ペダル車では味わいにくくなった魅力のひとつです。国内市場ではMT車の比率が年々減少しており、スポーツモデルであってもAT(2ペダル)化が進んでいますが、そんななかでMT専用モデルとして投入したことは、M55シリーズが目指す価値観を象徴する潔い決断といえます。
カチッとした節度のある6速MTと専用レザーシートの組み合わせも魅力。M55シリーズのなかでも特に希少な存在となりそうです。



















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