「世界で唯一のオールラウンダーミニバン」 三菱自動車・デリカD:5
80年代にはすでにプレーリーやシャリオが販売されていたが、当時の日本ではミニバンというジャンルが確立されていなかった。
しかしエスティマの登場で注目を集めるようになり、オデッセイやステップワゴンのヒットによりミニバンは一気に市民権を得ることができた。
ミニバンの魅力は、なんといっても広大な室内空間や優れた利便性・機能性だが、それに圧倒的な走破性をプラスした唯一無二の存在がデリカD:5である。
デリカの名は「デリバリーカー」が由来で、初代は商用車としてスタートした。その後ワゴンモデルを追加し、2代目スターワゴンでは同社がジープで培ってきた4WDのノウハウを投入。こうして生まれたのが、ワンボックスの新たな世界観を創り出した「デリカ4WD」だったのだ。
デリカはその後、スペースギアを経て2007年にD:5にモデルチェンジ。これまで受け継がれてきたアイデンティティはそのままに、現代のニーズにマッチするよう進化した。
エクステリアは直線基調の端正なデザインで、大きなグランドクリアランスと大径タイヤで高機動をアピール。ボディ自体は堅牢なリブボーンフレームを採用し、高い剛性と優れた安全性を実現している。
一方、室内空間は広く機能的で、ミニバンとしての使い勝手の良さも高められた。
当初のエンジンは2.4リッター直4のみだったが、後にミニバン初のクリーンディーゼルも搭載。駆動方式はフルタイム4WDがメインで、これは初代アウトランダーと同じ電子制御式4WDを採用している。
なお、2007年から販売されているが、約19年経った今でも人気は健在。世界で唯一のオールラウンダーミニバンは何年経ってもその輝きを失わない。
「比類なき価値を持つハイパワーワゴン」 スバル・レヴォーグ
1990年代に巻き起こったワゴンブーム。その火付け役となったのがレガシィツーリングワゴンで、折からのアウトドアブームとともに、ターボエンジン+フルタイム4WDによる快速ぶりも人気を後押しした。
そして、その後を追うようにステージアやレグナム、カルディナなどが登場。ハイパワーワゴンシーンは一気に熱を帯びたのである。
しかしミニバンの台頭もあり、そのブームも徐々に失速。2000年代に入ると車種はどんどん減少し、今では数えるほどになってしまった。
そんななか、長年ワゴンブームを牽引してきたレガシィの血を受け継いだのがレヴォーグだ。レガシィよりもひと回り小型化することで取り回し性を高めつつ、優れた積載性や機能性をキープ。元祖ハイパワーワゴンゆずりの走りも好評だった。
そして、2020年に現行へモデルチェンジ。「先進安全、スポーティ、ワゴン価値」という3つの価値を革新的に進化させることを目指した。
新世代スバルグローバルプラットフォームにフルインナーフレーム構造を組み合わせたボディは、高剛性化とともに軽量化も実現。全長全幅は先代よりも拡大され、ホイールベースの延長もあり荷室はより広く、使いやすくなった。
パワートレインは当初、新開発1.8リッターターボ+リニアトロニックCVTのみだったが、デビュー翌年には2.4リッターターボも追加。これには、WRX S4にも搭載されるスバルパフォーマンストランスミッションが採用された。
そして、運転支援システムも大幅に進化。新世代アイサイトを全車に標準装備することでストレスフリーなセーフティドライブを可能にした。
現在新車で販売されているワゴンは、カローラツーリングとミツオカ・リューギ、そしてレヴォーグだけ(2026年6月末現在)。しかも、ハイパワーで走りも楽しめるワゴンとなれば選択肢はひとつ。レヴォーグはそんな唯一無二の存在だ。
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