福祉車両と聞くと、介護のためのクルマというイメージが先に立つ。もちろんそれは間違いじゃないが、ホンダ フリード クロスター スロープは、ちょっと見方を変えるとかなり面白い。スロープ付きの低床ラゲッジ、扱いやすい5ナンバーサイズ、クロスターらしい道具感。介護はもちろん、趣味の相棒としても注目したい1台だ。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、ホンダアクセス
【画像ギャラリー】噂のフリード クロスター スロープがコレ! 実際に使用してみたショットを大公開!(8枚)画像ギャラリースロープ付き低床ラゲッジが効く! 重い荷物を積む人にもありがたい
フリード クロスター スロープの最大の特徴は、リアに備わるスーパーフレックススロープだ。車いすの乗降を支えるための装備だが、クルマ好き目線で見ると、この“低い位置から荷物を積める”構造がかなり魅力的。重いキャンプ道具、折りたたみ自転車、撮影機材、ペットカートなどを積む時に、持ち上げる量が少ないのは大きい。
しかもフリードは全長4310mm、全幅1695mmの5ナンバーサイズ。大きなミニバンほど場所を取らず、狭い道や駐車場でも扱いやすい。趣味の道具を積むために大きなSUVやワンボックスまでいくと、普段使いで持て余すこともある。その点、フリード クロスター スロープは日常と趣味の中間にちょうどいい。
もちろん本来は福祉車両なので、電動ウインチ、ウインチベルト巻取速度スイッチ、電動ウインチ用リモコン、車いす固定ベルト、車いす乗員用3点式ELRシートベルトなどを装備する。安全に車いすを乗せるための機能がしっかり備わっているのは大前提だ。
クロスターの道具感がいい! 家族、介護、趣味を1台で受け止める
フリード クロスター スロープが面白いのは、福祉車両でありながら見た目に“付いてます”感が薄いことだ。クロスター専用の外装、LEDフォグライト、専用デザイン15インチアルミホイールなどにより、アウトドア風の雰囲気がある。介護のために選ぶクルマであっても、所有する楽しさを我慢しなくていいのは大きい。
室内も道具として使いやすい。FABTECTの撥水・撥油シート、クロスター専用コンビシート、ユーティリティーナット、テールゲートランプなどを装備。濡れた荷物や汚れた道具に気を使いすぎず、荷室で作業する時の実用性も高い。リアクーラーや両側パワースライドドア、Honda CONNECT対応など、家族ミニバンとしての快適装備も抜かりない。
価格はガソリンのフリード クロスター スロープが308万2000円、e:HEV フリード クロスター スロープが344万5000円。どちらもFFの5人乗りで、車いす乗車時は6人乗りとなる。通常モデルより特殊な構造を持つぶん安くはないが、介護、家族移動、趣味道具の積載を1台でこなせると考えれば、価値の見方は変わってくる。しかもこの価格、消費税非課税なのだ。
結論として、フリード クロスター スロープは“介護だけのクルマ”ではない。人をいたわり、荷物を積み、週末の遊びにも使える多目的ミニバンだ。福祉車両というイメージに閉じ込めず、低床ラゲッジを持つ道具系フリードとして見ると、かなり刺さる。これは家族の事情にも、趣味のこだわりにも寄り添える、実にホンダらしい1台だ。
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