ティザー画像公開に始まり、ジャパンモビリティショー2025への出展など、徐々に全貌が明らかになる新型日産 エルグランドが、いよいよ2026年夏にデビューする。元祖ラグジュアリーミニバンの待望の新型……期待せずにはいられない!!
※本稿は2026年5月のものです
文:片岡英明/写真:平野 陽、日産
初出:『ベストカー』2026年6月26日号
2026年夏の目玉・新型日産 エルグランド
2026年の夏、長い沈黙を破って4代目エルグランドが正式デビューを果たす。エクステリアなどは2025年秋のジャパンモビリティショーに参考出品されたプロトタイプに準じたデザインだ。速くてスムーズ、そして静かなリニアモーターカーの姿をイメージしている。
全長とホイールベースは最大のライバルと目されるアルファード/ヴェルファイアと変わらない。だが、全幅は少し広く、背も高いから風格がある。日産が掲げる「タイムレスジャパニーズフューチャリズム」を具現化したデザインを採用し、フロントグリルは伝統工芸の組子がモチーフだ。高貴さと威厳を感じる。
インテリアはプレミアムミニバンらしいゴージャス感のなかに洗練された新しさを盛り込んだ。ドライバーの前に置かれた14.3インチの大画面統合型インターフェイスディスプレイも新鮮味がある。先代よりシートポジションを高くしているから、前方の見晴らしがいい。大きなセンターコンソールも圧巻だ。
メカニズムも刷新され、新開発プラットフォームに第3世代e-POWERを搭載する。モーター、発電機、インバーター、減速機、増速機の5つの主要部品を一体化した5-in-1構造の電動パワートレーンユニットに、発電特化型エンジンのZR15DDTe型3気筒DOHCターボを組み合わせた。
仕上がりの高さにビックリ!!
2トン超の重量ボディに1.5Lエンジンは力不足では? と思う人もいるだろう。だが、走らせて驚かされた。駆動用モーターの最大トルクは51kgm超というだけあり、スタンダードモードでも発進加速は力強い。流すような走りではエンジンが始動しない領域が広く、EV感覚の上質な走りを楽しめる。
ドライバビリティのよさも特筆したい美点だ。ドライブモードによって回生ブレーキの減速Gを変えられるが、その味付けの違いもわかりやすい。静粛性も高いレベルにある。エンジンがかかっても耳障りではなく、遮音も行き届いているのでキャビンは静かだ。ロードノイズなども上手に抑え込んでいる。
インテリジェントダイナミックサスペンションと呼ぶ電子制御ダンパーを採用し、これに4輪を電気モーターで駆動する進化型のe-4ORCEを組み合わせるが、最初に驚かされたのは乗り心地のよさだ。
コーナリングでは頭の揺れを上手に抑え込み、狙ったラインにピタリと寄せることができた。格別シャープではないが、意のままにクルマが向きを変える。路面からのショックのいなし方も上手だ。また、モードを切り替えて乗り味を変えられるのもロングドライブ派にはうれしい。
キャビンは着座姿勢がよくなり、2列目シートは特等席だが、3列目も快適だった。3列目シートは跳ね上げ式になり、荷物が積みやすくなったのも朗報だ。ハイウェイスターと2WDに関する情報は特になかったが、とても魅力的に仕上がっている。正式発売が待ち遠しい。
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