やるとヘタリます! クルマの寿命を3倍縮める「やっちゃいけない」5つのこと

月に最低1回は高速道路を走り、エンジンを高回転まで回す

高速走行を走ることはクルマにとっていいものなのか?
高速走行を走ることはクルマにとっていいものなのか?

 「エンジンは回したほうが調子いい」と昔から言われるが、これはある意味正しい。最近のクルマは低回転・低燃費志向が強いが、ユーザーも近所の買い物や送り迎えだけの、市街地だけをチョロチョロ走る使い方が増えている。

 しかしその状態ばかり続くと、エンジン内部にカーボンやスラッジが蓄積しやすくなる。とくに直噴エンジンやディーゼル車は、低負荷運転ばかりだと汚れが溜まりやすい傾向がある。

 そこで効果的なのが高速道路走行だ。一定速度で長時間走ることでエンジン各部がしっかり暖まり、内部の水分や汚れが飛びやすくなる。また、合流加速などで適度に回転を上げることも重要である。

 もちろんレッドゾーンまでブン回せという意味ではない。エンジンが暖まった状態で適切に回転を使うことが大切なのだ。長期間低回転ばかりで使われたクルマは、吹け上がりが鈍くなったり燃費悪化が起きたりすることもある。人間で言えば運動不足のような状態だ。

 たまには高速道路でしっかり走らせる。それだけでもクルマのコンディション維持に大きく貢献するのである。

Pレンジだけで停める、車止めに強く停めないなど駐車時の作法

クルマを駐車する時、パーキングブレーキを使わず、ATまたはCVTのPレンジだけで停めていないだろうか?
クルマを駐車する時、パーキングブレーキを使わず、ATまたはCVTのPレンジだけで停めていないだろうか?

 普段何気なく行っている駐車方法も、実はクルマ寿命に大きく関係する。AT車で多いのが「Pレンジだけで駐車する」パターンだ。ATのPレンジはミッション内部のロック機構で車両を固定している。しかし坂道などで車重がかかった状態になると、内部部品に大きな負担が集中する。

 そのため、本来はパーキングブレーキを先にしっかりかけ、車体を保持したうえでPレンジへ入れるのが正しい手順である。実際、Pレンジに入れた際に「ガコン!」と大きな衝撃音が出るクルマは、内部に強い負荷がかかっている可能性がある。

車止めにタイヤを強く押し付けている状態は、クルマを痛めつける行為。一度車止めに当てたあと、少しだけ前進して車止めからわずかに離そう(PHOTO:写真AC)
車止めにタイヤを強く押し付けている状態は、クルマを痛めつける行為。一度車止めに当てたあと、少しだけ前進して車止めからわずかに離そう(PHOTO:写真AC)

 さらに注意したいのが車止めへの当て方だ。バック駐車時に勢いよく車止めへタイヤを押し当てる人がいるが、これはサスペンションやタイヤへ負担を与える。毎日の積み重ねでブッシュ類や足回り部品の劣化を早める可能性もある。車止めは「止まるための目安」であり、「ぶつけて止める装置」ではないのである。

 かつてステアリングの据え切りはパワステ機構の負担が大きく、クルマを傷めるNG行為と言われたものだ。

 しかし車体の大型化もあって据え切りが避けられなくなってきた今では、電動パワステとなって耐久性も向上しているため、タイヤには良くないものの、同じように切り返し時のATの切り替え、DからRのスイッチバックも、キッチリとクルマが止まった状態でなければATを傷めてしまう行為だった。

 しかし最近のせっかちなユーザーがそれを守ってくれないことを想定して、自動車メーカーは耐久テストに、この低速中のスイッチバックを取り入れている。10km/h以下の低速であれば、動きながらのシフト操作でも、変速機内部にダメージが及ばないよう対策をしてきている。

 完全停止のほうがATには良いものの、それが原因でATの寿命がクルマ全体の寿命(これは機械的寿命ではなく、商品価値としての寿命)よりも早く到達してしまうことがないように、自動車メーカーや変速機メーカーは対策を施している、というのが最近の新車開発の現場なのだ。

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