2026年6月に登場した日産新型キックスは、従来型よりボディを拡大し、価格も最高424万8200円へ上昇した。もはや別クラスのSUVにも見えるが、大きく高くなったぶん、何が進化したのか? 新旧モデルをサイズ、価格、装備で比べてみよう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:日産
【画像ギャラリー】大きく高くなって何が変わった!? 日産新旧キックスをサイズ、価格、装備で比較(23枚)画像ギャラリー全長75mm、全幅40mm拡大! 後席の快適性が大幅アップ
従来型のボディサイズは全長4290mm、全幅1760mm、全高1605mm。新型の2WDは全長4365mm、全幅1800mm、全高1615mmとなり、75mm長く、40mm幅広く、10mm高くなった。
ホイールベースも2620mmから2655mmへ35mm延長。室内長は1920mmから1930mm、室内幅は1420mmから1450mmへ拡大した。特に横方向のゆとりが増し、後席で3人が並んだ際の窮屈感を和らげている。
さらに新型は後席左右にゼログラビティシートと2段階リクライニング機構を採用。後席用エアコン吹き出し口、前後各2個のUSB Type-Cポートも全車標準だ。大きくなった恩恵は、後席で強く感じられる。
ただし室内高は1250mmから1230mmへ20mm減少し、パノラミックガラスルーフを備えるGは1195mm。最小回転半径も5.1mから5.3mへ増えている。従来型も3ナンバー車だったため区分は変わらないが、狭い道や駐車場では全幅1800mmを意識する場面が増えそうだ。
最廉価車は安い!? X同士なら17万6000円アップ
従来型の価格は、2WDのXが308万3300円、4WDのX FOURが334万6200円からだった(※最終モデル)。対して新型の最廉価車「X シンプルパッケージ」は299万9700円。なんと従来型Xより8万3600円安い。
しかし同じX同士で比べると、新型Xは325万9300円で17万6000円高。4WDも新型X e-4ORCEが359万9200円となり、従来型X FOURより25万3000円上昇する。最上級G e-4ORCEは424万8200円で、従来型の最高価格352万円から72万8200円も高い。ただし新型Gには19インチアルミ、電動開閉式パノラミックガラスルーフ、BOSEサウンドなどが備わるため、単純な値上げではない。
パワートレーンも第2世代から第3世代e-POWERへ刷新。フロントモーターは136PS/280N・mから143PS/315N・mへ強化され、2WDのWLTCモード燃費も23.0km/Lから25.7km/Lへ向上した。メーターは7インチから12.3インチへ大型化し、静粛性や乗り心地にも磨きをかけている。
そもそもの話だが、新旧のキックスは生産工場が異なる。先代モデルがタイ生産だったのに対し、新型の日本仕様はなんと横須賀の追浜工場で作られているのだ。
まとめると、小ささと価格の手頃さでは従来型、後席の快適性や走りの完成度では新型が優位。新型キックスは単に太って高くなったのではなく、ファミリーでも満足できる上級コンパクトSUVへ成長したのだ!
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