2026年6月に発売された新型キックスに、今冬「ROCK CREEK(ロッククリーク)」が加わります。シルバーの加飾パーツや随所に配された「ラバレッド」が個性的で、歴代の日産SUVの特別仕様車と比べてもかなりしゃれた仕上がり。
しかも、e-4ORCE(4WD)専用のエクストレイル版とは異なり、キックスでは2WDも選択可能。予定価格は最上級のGグレードとほぼ同水準で、装備の充実したGと、専用デザインをまとったロッククリークで迷う人も多そうです。
現時点で明らかになっている情報をもとに、エクストレイル版との違いやキックス版ならではの魅力を考えます。
文:吉川賢一/写真:NISSAN
【画像ギャラリー】ブラック×ラバレッドで超おしゃれ!! エクストレイル「ロッククリーク」と新型キックス「ロッククリーク」(15枚)画像ギャラリーひと回り大きくなり、どっしりとした姿に
北米市場では2024年に発売されていた日産『キックス』の2代目モデルが、2026年6月18日、ついに日本でも発売となりました。先代はタイ生産車を輸入するかたちで販売されていましたが、今作は日本国内で生産されます。
ボディサイズは、全長4365mm×全幅1800mm×全高1610mm(2WD)/1615mm(e-4ORCE)、ホイールベース2655mm。先代(4290×1760×1605、WB2620)よりも、全長75mm、全幅40mm拡大し、ホイールベースも35mm延長。室内幅も30mm広がる(1450←1420)など、従来型よりひと回り余裕のあるパッケージとなっています。
ライバル車と比較すると、先代はヤリスクロス(4180×1765×1590、WB2560)よりも少し長いというサイズ感でしたが、新型ではホンダヴェゼル(4340×1790×1580、WB2610)をわずかに上回るサイズまで拡大しています。
エクステリアは、水平基調のフロントフェイスと横一文字に広がるリアコンビランプによって、従来型よりもどっしりとした姿になりました。最上級の「G」グレードにはグロスブラック仕上げを採用し、スポーティさと上質感を両立しています。一方、X系グレードではスニーカーソールをイメージしたディンプルパターンを採り入れるなど、グレードごとにキャラクターを描き分けている点も見どころです。
パワートレインも大きく進化しました。日本市場で初めて搭載された第3世代e-POWERによって、新型キックスのWLTCモード燃費は25.7km/Lを達成(2WD、Gグレードを除く)。従来型の23.0km/Lから約12%向上し、高速道路モード燃費も21.6km/Lから23.8km/Lへ約10%改善しました。

北米生まれのロッククリークがキックスにも登場
そんな新型キックスですが、今冬には専用の内外装を採用した「ROCK CREEK(ロッククリーク)」が追加されます。
ロッククリークはもともと、2019年に北米で3列シートSUVの「パスファインダー」に、ブラックのグリルや専用ホイールなどでアウトドアテイストを強めた「ロッククリークエディション」として登場したのが始まりです。その後はオールテレインタイヤや専用サスペンションなどを備えた、悪路走行を意識したグレードへ発展し、パスファインダーのほか、ローグ(日本名エクストレイル)にも設定されました。
日本でも2025年11月に「エクストレイル ロッククリーク」が発売となりました。ボンネットの先端には3スロット形状をしたシルバー加飾のトリプルスリッドグリルを装着し、ブラックを基調とした内装に、溶岩をイメージした「ラバレッド」のアクセントや防水シートも採用、エクストレイルが初代から受け継いできた「タフギア」のイメージをより強く打ち出しています。
先行公開となった新型キックス ロッククリークも、エクストレイル版と同様に、トリプルスリッドグリルやラバレッドのアクセントを組み合わせています。専用デザインのアルミホイールや防水シートも共通しており、ひと目でロッククリークと分かる仕立てです。
標準車が持つ都会的な雰囲気を残しながら、SUVらしい力強さが加えられており、歴代の日産SUVの特別仕様車のなかでも、とくにまとまりのよいデザインだと感じます。内装も、ブラック一色では重くなりがちな室内に赤の差し色が加わっていることで、新型キックスの若々しいキャラクターによくマッチしています。
エクストレイル版は、ブラックルーフレールやグロスブラックのドアミラー、ロックマーク入りの19インチアルミホイールなど、ボディ全体を使ってタフギア感を強調していますが、キックス版は、ロッククリークを印象づける主要部分を押さえながら、コンパクトSUVらしい軽快さを残した仕上がりに感じます。e-4ORCE専用のエクストレイル版とは異なり、キックス版には2WDも設定されます。悪路走破性を求める人だけでなく、ロッククリークのスタイルに惹かれた人も選びやすくなっているのではないでしょうか。

















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