スズキ フロンクスはインドのグジャラート工場で生産され、日本へ輸入されるクルマだ。「海外生産で品質や乗り心地は大丈夫?」と心配する人もいるだろう。しかし日本仕様は、海外向けモデルを右ハンドルにしただけではない。足まわりから静粛性、4WDまで、日本の道路事情に合わせて徹底的に作り込まれているのだ!
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】見れば見るほどよくできてるなぁ、、、フロンクスの細部まで写真でチェック!(15枚)画像ギャラリーインド製でも世界へ輸出するスズキの量産車]
フロンクスを生産するグジャラート工場は2017年に稼働を開始した、スズキのグローバル生産拠点だ。2023年12月には累計生産300万台を達成。インド国内向けだけでなく、世界各地へ輸出するクルマを量産してきた。
フロンクス自体もインド、中南米、中近東、アフリカなどで販売され、日本向け輸出車はバレーノに続く2車種目となる。日本仕様には最新の予防安全システムや9インチナビ、電動パーキングブレーキなども標準装備。インド向けをそのまま持ち込んだ廉価仕様ではない。
室内の静粛性にも手が入る。高目付のダッシュインナーサイレンサー、ボディ骨格内部の遮音壁、厚みを考慮したリアドアガラス、フェンダー内の吸遮音材などを採用。4WD車ではプロペラシャフトの振動対策も施し、2WD車と遜色のないNVH性能を目指した。価格を抑えつつも、快適性まで切り詰めたクルマではないのだ。
タイヤだけじゃない! ハブまで日本専用に変更
走りの日本専用化はさらに本気だ。タイヤ、コイルスプリング、ショックアブソーバー、電動パワーステアリングの操舵アシスト力を、日本の路面に合わせて調整。マンホールや橋の継ぎ目を通過した際の衝撃を抑えながら、ハンドル操作に素直に反応するバランスを探って走行テストを重ねた。
日本仕様はアルミホイールの締結を5穴とし、前後のホイールハブも高剛性タイプへ設計変更。195/60R16タイヤも、燃費、静粛性、操縦安定性、乗り心地を両立する日本専用品だ。後席の乗り心地を確かめるため、4名乗車を中心に評価したという点も家族ユーザーには心強い。
さらに日本専用の4WDを設定し、雪道向けのスノーモードなども用意する。生産地はインドでも、走りの味付けはしっかり日本仕様。もちろん内外装の仕上がりは実車で確認したいが、「インド製だから日本の道に合わない」と決めつける必要はない。フロンクスは世界戦略車のコスト競争力と、日本向けの細かな作り込みを両立したSUVなのだ。
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