2026年1月の東京オートサロンで大きな反響を呼んだ「オーラNISMO RSコンセプト」。エクストレイルNISMOのe-POWERをオーラへ搭載した“規格外”の一台ですが、発表から約7か月、市販化やレース参戦の続報はありません。このまま幻に終わるのか!?? 公表されている情報から、実現の可能性を検証します。
文:吉川賢一/写真:NISSAN
【画像ギャラリー】エクストレイルNISMOの心臓を移植!! 東京オートサロン2026で公開された日産「AURA NISMO RS Concept」(15枚)画像ギャラリーエクストレイルNISMOの心臓を積んだ“規格外”のオーラ
2026年1月に開催された東京オートサロンで日産と日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)が公開した「オーラNISMO RSコンセプト」は、軽量コンパクトなオーラNISMOのボディに、エクストレイルNISMO e-4ORCEのパワートレインを搭載したハイパフォーマンスモデルです。
搭載するエクストレイルNISMO e-4ORCEのe-POWERシステムは、発電用の1.5L直3 VCターボエンジンに、最高出力150kW、最大トルク330Nmのフロントモーターと、最高出力100kW、最大トルク195Nmのリアモーターを組み合わせています。市販されている「オーラNISMO tuned e-POWER 4WD」(フロントモーター:最高出力100kW、最大トルク300Nm、リアモーター:最高出力60kW、最大トルク150Nm)と比較すると、フロントで50kW、リアでは40kWも出力が高く、とくにリアモーターの出力は実に約1.7倍。
それでいて車両重量は1490kgに収まっています。オーラNISMO tuned e-POWER 4WDよりは100kgの重量増ですが、同じシステムを積むエクストレイルNISMO(1870kg)と比べれば、380kgも軽く仕上がっており、エクストレイルNISMOと同等の駆動力を、ひと回り小さく軽い車体で発揮する、まさに“規格外”と呼ぶにふさわしい仕上がりです。
4輪駆動制御にも専用のチューニングが施されています。前後モーターの駆動力と回生ブレーキを緻密に制御するe-4ORCEを、「NISMO tuned e-4ORCE」として搭載。高いトラクション性能に加え、アクセル操作によって旋回姿勢をコントロールできる走りを追求しました。
この強烈な動力性能を受け止めるため、車体や足まわりも大幅に強化されています。トレッド拡大に伴うワイドフェンダーにより、全幅は標準モデルから145mm増の1880mmへ拡大。足元には245/45R18のハイグリップタイヤを履き、車高を約20mmローダウンしたうえで、フロント対向4ポッド、リア対向2ポッドの強力なブレーキキャリパーを組み込みました。エアロダイナミクスに関しても、専用フロントフェンダーやサイドエアスプリッター、リアスポイラーで徹底的に磨き上げられています。
かつて先代ノートには、セレナ用の駆動モーターを流用した「ノートe-POWER NISMO S」が存在しましたが、発電用エンジンから前後モーター、4輪駆動制御に至るまで、上級SUVのシステムを丸ごと移植したオーラNISMO RSコンセプトは、その発想をさらに大胆に押し進めた一台といえます。


















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