ドアミラーの地味すぎる大進化!! 位置と形が10年前と全然違う理由

欧州の法規が国産車のドアミラーサイズを変えた!!

 では、ドアミラーの大きさはなぜ変わったのか? 実はここにも“視界”が関係している。

 マツダ広報部によると「欧州の法規に合わせるために(ドアミラーが)大型化してきているという側面があります」とのこと。

 欧州で車のさまざまな装備品などの基準や要件を決めているのは国連欧州経済委員会(ECE)という組織。ミラーに関しての規定は「ECE No.46」に規定されている。

 細かい規定内容は割愛するが、要するに「ドアミラーによって後方が上下左右にこのくらいの視野まで見えないといけませんよ」という基準を定めたものだ。

 この後方視界基準は2006年より安全性向上のため見直されていて、日産では「日本市場においても(この規定が)有意だと考え、導入を進めている」という。

写真は現行ノート。ドアミラーは、ひと昔前のコンパクトカーより大きい。<br>ミラーにはターンランプも内蔵されている
写真は現行ノート。ドアミラーは、ひと昔前のコンパクトカーより大きい。
ミラーにはターンランプも内蔵されている

 欧州の規定に合わせてドアミラーを設計すると必然的にドアミラーが大きくなる。加えて、最近では多くの車種のドアミラーにカメラやターンランプが内蔵されるようになった。装備が増えたことで、必然的にドアミラーは大型化したというわけ。

 地味ながら大きく進化した最新のドアミラーには、車の安全や性能に関わる秘密が詰まっていたのだ。

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