トヨタが進める「マルチパスウェイ」では、未来に向けて可能性を狭めることなく、さまざまなパワーユニットの研究開発や実用化を続けている。そこで改めて、トヨタのラインナップに採用されるさまざまなパワーユニットを見てみよう。
※本稿は2026年8月のものです
文:佐藤耕一/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年9月26日号
ハイブリッド……32車種【10点/10点満点中】
トヨタのHEVといえば、1997年の初代プリウス以来、5世代にわたって進化を続けてきたTHS(トヨタハイブリッドシステム)。
エンジンとモーターの出力比率を無段階に調整し、それぞれの効率のいいところをうまく利用して最高の効率を叩き出す、まさに自動車史に刻まれるべき革新的なシステムだ。
累計販売2000万台超という実績により、世界のCO2排出量を実質的に削減した偉業は後世まで讃えられるべき。
信頼性やコスト競争力もピカイチで、トヨタを支える大黒柱である。
ガソリンエンジン……21車種【10点/10点満点中】
現在のダイナミックフォースエンジンは、強い縦渦を発生させて火炎伝播を促進し、安定したリーン燃焼を実現することや、ロングストローク化による熱効率アップが技術的な狙い。モジュール化によってラインナップの拡大を容易としたことも重要だ。
次世代エンジンでは一転してショートストローク化を示唆しており、排ガス規制のため2.5Lに代わって1.5Lターボが導入される模様。
また、トヨタといえば水素エンジン。CO2排出は実質ゼロで排出物は水のみ。スーパー耐久の現場で開発を進めている。
プラグインハイブリッド……10車種【7点/10点満点中】
トヨタのPHEVは、THSに大容量リチウムイオン電池を組み合わせた発展形で、プリウス、RAV4、クラウン、アルファードなど、ラインナップは国内随一。
THSの高効率を生かして、PHEVの弱点であるHEV走行時の燃費も高い性能をキープし、他メーカーをリードする。
また、トヨタのPHEVは当初急速充電に対応しないものもあったが、最近のモデルは急速充電にも対応している。一方で、中国勢より進化が遅いのが気になる。
ディーゼルエンジン……3車種【6点/10点満点中】
トヨタのディーゼルといえば、ハイラックスからランクルまで幅広い車種に搭載される2.8L直4ターボの名機1GD-FTVが挙げられる。
パワフルとはいえないものの、とにかく頑丈で信頼性が高く燃費がいい。世界中で働くエンジンとして2015年に市場投入された。
さらに2021年にはランクル300の登場に合わせてハイパワーな3.3L・V6ターボのF33A-FTVも用意されている。ただし、機種数や新技術の投入が少ない。































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