脱出用ハンマーのタイプと置き場所
前述の「最低限用意しておきたいもの」に必ず加えておきたいのが脱出用ハンマー+軍手。昨今の水害の多さを考えると、水によって車内に閉じ込められる可能性は十分考えられるからだ。
⚫︎脱出用ハンマーには3種類ある
車内から脱出する際に使う脱出用ハンマーは、シートベルトカッターの付いたものを用意。そして脱出用ハンマーにはグリップを握って先端をガラスに叩きつける「金づちタイプ」、アイスピックのように握って先端をガラスに叩きつける「ピックタイプ」、先端をガラスに強く押し付けることで内部のピンが飛び出してガラスを粉砕する「ポンチタイプ」がある。
運転席に座ったまま、可動範囲の狭い腕を思い切り振ってガラスにハンマーを叩きつけるのは意外と難しい。誤ってこぶし部分をガラスに打ち付けてしまう人もいるだろう。よって、お薦めは強く押し付けることで作動するポンチタイプ。
クルマのウィンドウは、フロントは割れても飛び散りにくい合わせガラスのため、ハンマーで狙うべきは粉々に砕けるサイドガラス。さらに狙う位置は割れやすいガラスの四隅と覚えておく!
また、軍手はスコップ使用時やハンマー使用時のケガ防止に、それぞれをセットで用意。特に脱出用ハンマー使用時は粉々になったガラスなどでケガをする人も多い。
⚫︎緊急性の高いハンマーはすぐ取り出せる場所へ!
脱出用ハンマーはシートベルトで固定された状態で扱うことが想定されるため、ドアポケットやセンターコンソールなど、座ったままで手が届く場所に置いておくことが非常に大事だ。
そして、シートベルトカッターや脱出用ハンマー使用時は説明書を読んでいる時間などない。購入後はまず使い方をよく読み、緊急時に「用意していたのに使えなかった……」とならないようにしておく。
⚫︎スライドドアでさえ開けるのは難しい!
脱出用ハンマーは、クルマが冠水した場合は水圧によってドアを開けることが非常に困難なため、ガラスを割って車外に出るために必須の装備である。
「スライドドアなら平気じゃない?」「ハンマーじゃなくても大丈夫でしょ」と思う方はこちらの動画を観てほしい。いかに水の力が強いかがわかるはずだ。
なお、万が一脱出用ハンマーがない場合は、車外の水位と車内の水位がほぼ同じになったときを狙って落ち着いてドアを押すこと。車外と車内が同じ水位になると水の圧力が小さくなり、ドアは開けやすくなることを覚えておいてほしい。
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