「地味なデザインが人気低迷の原因に」 トヨタ・クラウン(9代目)
今でこそ時代に合わせてキャラ変したが、クラウンといえば世のオトーさんたちが憧れた高級セダン。そのステータス性はいつの時代でも変わらず、「いつかはクラウン」というフレーズが生まれるほどだった。
しかし、1991年にモデルチェンジした9代目は新しいことにチャレンジしながらもファンの支持を得ることができなかった、少々残念なモデルだ。
この9代目はHT系のみがフルモデルチェンジを実施。伝統のペリメーター型フレームをベースに全車3ナンバーボディとなり、パワーユニットも新世代直6エンジンのJZ系が搭載された。さらに、GPS付エレクトロマルチビジョンなどの先進装備も採用し、クラウンらしいプレステージ性を高めたのである。
ところが、先代(8代目)と比べて地味なデザインがユーザーから不評で、販売面で苦戦を強いられることに。また、フルモノコックボディやV8エンジンも搭載する最上級モデルのマジェスタが加わり、HT系(ロイヤルシリーズ)が中途半端な存在になってしまったことも販売面で苦戦したひとつの要因だった。
とはいえ、メーカーだって無策でいるわけにはいかない。1993年のマイナーチェンジで前後のデザインを刷新して人気は上向きになり、クラウンの面目を保ったのだ。
「北米志向にユーザーがついていけず」 トヨタ・ソアラ(3代目)
日本初の本格的な高級スペシャルティカーとして1981年に誕生したソアラ。欧米の高級クーペをライバルに開発したというだけあり、美しいスタイリングや先進装備の数々、圧倒的なグランドツーリング性能は国産車のレベルを超越したものだった。
続く2代目もバブル景気が追い風となって大ヒット。ハイソカーとしての地位を揺るぎないものにしたのだ。
ところが、続く3代目でその潮目は完全に変わってしまった。1991年に登場した3代目は、アメリカで展開するレクサスブランドのニューモデルとして開発。そのためデザインは北米のデザインセンターが担当し、ボディもひと回り拡大された。
しかし、そのアメリカンなルックスがこれまでのイメージとかけ離れてしまったため、ユーザーが拒否反応を示してしまったのだ。
ただ、最新技術を積極的に採用したことはこれまで同様で、アクティブサスペンションやアクティブ4WS、V8エンジンなどを一部グレードに搭載。トヨタのイメージリーダーに相応しい先進性も健在だった。
たしかに3代目ソアラは高級クーペとしての資質は非常に高い。実際メインマーケットの北米では「レクサスSC」として評価が高く、販売も好調だった。
しかし、それまでのソアラの雰囲気がなくなってしまったことにより国内での販売は低迷。車名を変えて販売していれば、また違った結果となっていたかもと思わせる1台だ。
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