2026年8月で生産を終了するダイハツ コペン。そのファイナルセレモニーが、まさに生産終了日の8月31日、ダイハツ本社、COPEN FACTORYで行われた。招かれたオーナーたちが見守るなか、コペン最終生産車両が旅立っていった。
※本稿は2026年9月のものです
文:寺田鳥五郎/写真:寺田鳥五郎、ダイハツ
初出:『ベストカー』2026年10月10日号
さよならコペン……旅立ちの瞬間
2025年9月、ダイハツは現行COPEN(コペン)の生産を、2026年の8月に終了する旨を発表した。
発表後、ダイハツは「Keep it OPEN.屋根を開いて、心を開いて。」を掲げ、コペンオーナーに向けたイベントを実施。
2026年5月16日に富士スピードウェイで開催した「OPEN DRIVE DAY」では、全国から集結したコペンオーナーが交流を深め、約1000台のコペンがおよそ1.5kmのホームストレートを埋め尽くした。
そんなイベントの第3弾が、生産終了日となる8月31日、大阪のダイハツ工業本社で開催。応募数900名以上から選ばれた50名とライブ配信で、コペンが旅立つ瞬間を見届けた。
最初に組立てラインを見学。デモカーを使って実際にコペンを組み立てる様子が披露された。2人1組の技能員が、ルーフやトランクリッドなどを組み付けていく。丁寧で正確な作業を、参加者は食い入るように見つめていた。
技能員と入れ替わるように、ダイハツ工業の井上雅宏社長をはじめ、役員が登場して、感謝の意を伝えた。
社長自ら、オーナーに感謝を伝える!!
「富士スピードウェイのイベントに参加し、多くのオーナーの皆さまとお話しして“次のコペンを楽しみにしています”などの声をたくさんいただきました。皆さまのコペンへの期待や想いは私たちにとって未来への原動力です。
今日が終わりの日ではなく、コペンの歩みを進める日と考えています」との井上社長の言葉に、集まったコペンオーナーは喜びの拍手を送っていた。
その後、生産工程のドキュメンタリー映像が上映され、コペンが製造される様子や現場で働く技能員の生の声などを紹介。どれだけ大切に造られてきたかを感じる内容で、コペンが造られなくなる現実を再認識したのか、感慨深げに思いを馳せる人の姿も見られた。
しんみりした雰囲気のなか、突如エンジン音が響くと最終生産のコペンが登場。外観から走行機能まで精密な検査が行われ、それが完了すると、眩しい光に溶け込むように最後の一台がコペンファクトリーを出発した。工場内の道路沿いには、多くの従業員が集まって行列ができ、参加者も加わってコペンを見送った。
その後本社に移動し、ヒューモビリティワールド(ダイハツ史料展示館)で開催するコペン展を先行して見学。デモカーやデザイン画などの展示、知って楽しいトリビアもあり、参加型の楽しめる内容だった。
驚いたのが常設展示のダイハツ歴代車に混じって、コンセプトカー「K-OPEN」が展示されていたこと。皆喜んでいたが、それは2代目コペンの歴史の幕が降りても、コペンの歩みは止まらないことを確信できた喜びでもあった。


























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