中古車なら50万円前後でも狙えるスズキ スイフトスポーツ。なかでも注目したいのが、2005年登場のZC31S型と2011年登場のZC32S型だ。どちらも1.6L自然吸気エンジンを搭載した本格ホットハッチだが、5速MTと6速MTという違いをはじめ、走りの性格には意外なほど差がある。限られた予算で選ぶなら、果たしてどちらがお買い得なのか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:スズキ、ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】まさに平成後期のボーイズレーサーだったZC31S&ZC32Sスイスポをイッキ見!(15枚)画像ギャラリー125psのZC31S対136psのZC32S!! 同じ1.6Lでも走りは大違い
スイフトスポーツといえば、手頃な価格で本格的な走りを楽しめる国産ホットハッチの代表格。その歴史のなかでも、1.6L自然吸気エンジンを搭載したZC31S型とZC32S型は、今こそ注目したい中古スポーツカーだ。
まずZC31S型は2005年に登場。M16A型1.6L直列4気筒エンジンを搭載し、最高出力125ps/6800rpm、最大トルク15.1kgm/4800rpmを発生する。
トランスミッションは5速MTと4速AT。5速MT車の車重は1060kgで、軽量なボディと高回転型エンジンを組み合わせた、昔ながらのスポーツモデルである。
一方、2011年に登場したZC32S型は、同じM16A型を大幅に改良。可変吸気システムなどの採用によって最高出力は136ps/6900rpm、最大トルクも16.3kgm/4400rpmへと向上した。
さらにMTは5速から6速に進化。2~5速をクロスレシオとすることで加速性能を高める一方、6速を設けることで高速巡航時の燃費にも配慮している。ATも従来の4速ATからパドルシフト付きCVTへ変更された。
驚くのは車重だ。ZC32S型の6速MT車は1050kgと、先代より10kg軽い。パワーアップしながら軽量化まで実現したのである。
足まわりも進化した。専用チューニングのサスペンションに加え、タイヤはZC31S型の16インチから17インチへ拡大。コーナリング時の安定性やステアリング操作に対する応答性も磨かれている。
つまり、素朴な軽快さが魅力のZC31S型に対し、ZC32S型は走りの完成度を一段と高めたモデル。純粋な動力性能や総合性能で選ぶなら、後者が優勢だろう。
50万円前後なら新しいZC32Sが有利!? でもZC31Sにも魅力あり
では、中古車としてはどちらがお買い得なのか。
2026年10月現在、ZC31S型は車両価格30万円台でも5速MT車が見つかる。支払総額50万円以下という条件でも選択肢があるのが魅力だ。
一方、ZC32S型も年式の古い個体や走行距離の多い物件なら、車両価格40万円前後から探せる。なかには支払総額50万円以下の6速MT車も存在する。
こうなると、ZC32S型の魅力がぐっと高まる。同程度の予算で、11psパワフルなエンジンと6速MTが手に入り、年式も新しいからだ。
装備面でもZC32S型が有利。横滑りを抑えるESPは全車標準装備で、クルーズコントロールも備わる。初期型にはESPがなかったZC31S型と比べれば、普段使いの安心感や快適性でも進化している。
ただし、ZC32S型の格安物件は走行距離10万km超えも珍しくない。高年式だから安心と決めつけるのは禁物だ。17インチタイヤの交換費用も考慮したい。
いっぽうZC31S型には、5速MTと125psのエンジンを使い切って走る、シンプルな楽しさがある。丸みを帯びた独特のスタイルも魅力だし、車両価格を抑えて整備やリフレッシュに予算を振り向けるという選び方もできる。
どちらも年数を重ねた中古スポーツカーだけに、クラッチやMT、足まわり、冷却系の状態はしっかり確認したい。整備履歴が明確な個体を選ぶことが何より重要だ。
結論として、同程度の価格とコンディションならZC32S型がお薦め。走行性能と実用性のバランスがよく、初めてのスポーツカーにも向いている。
ただし、安さと素朴な運転感覚を重視するならZC31S型も捨てがたい。最新のクルマにはない味わいを楽しみたい人には、むしろこちらが正解かもしれない。
50万円前後で2世代の本格ホットハッチを選べるなんて、今の中古車市場では実にありがたい話なのである!
【画像ギャラリー】まさに平成後期のボーイズレーサーだったZC31S&ZC32Sスイスポをイッキ見!(15枚)画像ギャラリー



















コメント
コメントの使い方