ホンダ・フィット、スズキ・スイフト、トヨタ・アクア コンパクトハイブリッド頂上決戦!!

トヨタのアクアが6月中旬にマイナーチェンジし、ホンダ・フィットも6月末に新型へ切り替わり(こちらもマイチェン)、スズキ・スイフトには7月にフルハイブリッドが追加。売れ筋のコンパクトカーにおいて、各社のエースともいえるハイブリッド車が大激戦区に!! 王者アクア、フィット、スイフトの3モデルで最も優れたハイブリッドはどれだ!?

文:国沢光宏/写真:編集部、HONDA、SUZUKI

ベストカー2017年9月10日号


3台ともドライバビリティは厳しい?

この勝負、極めて難しい。というのも、ナニかを諦めなければならないからだ。例えばドライバビリティ。

フィットの場合、50km/hの巡航状態からアクセル全開にすると、2秒近く無反応。ウソだと思ったら試していただきたい。アクセル踏んだ直後、ハイブリッドシステムはクラッチ切ってエンジンをかけに行くと同時にギアも落とす。これが決定的に遅い。

とはいえ、スイフトもアクアも似たりよったり。搭載しているバッテリーの容量(正確に言えば出力)が足りないため、エンジン始動して回転上げるまでは絶対的なパワーを引き出せない。

アクセル踏んだ時の加速に不満を感じるというクルマ通なら、この3台を諦め、ノートe-POWERを選ぶことを薦めておく。

でなければ同じ予算で購入できる先代プリウスの極上中古車などいかがか。とにかく3台ともドライバビリティは厳しい修行になる。

実用性はフィットの圧勝!!

パワーユニットを除く実用性能ならフィットが圧倒的といってよかろう。身長175cm以上ある人なら、運転席を自分のポジションに合わせた状態でリアシートを試すと、もはや大笑いするくらい違う。

スイフトの場合、先代よりひと回り広くなったが、フィットと比べたら2ランクくらい狭い。アクアも同じ。さらにラゲッジスペースだってまったく違う。リアシートを畳んだ状態での広さときたら、同じ価格帯のクルマと思えないほど。フィットのパッケージング、みごとである。


ライバルを圧倒する室内空間を持つフィット。リアシートの足もとスペースは広く、ラゲッジスペースもスイフト、アクアを圧倒する

足回りは3モデル大差なし。当初、動きの渋い安ダンパーを使っていたアクアながら、マイナーチェンジで少しよくなった。私からすれば相変わらずガマンできないけれど、厳しいドライバビリティと同じく皆さん平気なようだ。

フィットの場合、ブッシュのフリクションの大きさで厳しい。ダンパーやバネをすべて外し、アームだけ動かしても渋いのである。これまた快適と言えず。スイフトも現行モデルから普通の日本車レベルになった。

自動ブレーキはスイフト優勢!! では総合評価は?

気になる自動ブレーキ性能やいかに。停止車両に対しての自動ブレーキは横並び。今や50km/hで止まれないと意味なし。フィットも先日のマイナーチェンジで役に立たない簡易式からホンダセンシングにグレードアップした。

違うのは歩行者感知能力。アクアの場合、そもそも歩行者を感知できず。フィットも立ち止まっている人のみ感知可能。スイフトのみ歩いている人も速度域さえ低ければ感知可能だ。スイフトやや優位。


欧州仕様譲りの足回りを持つ『RS』も設定するスイフト。緊急自動ブレーキのレーダーブレーキサポートは、30km/h未満で歩行者対応にも可能する

個人的に車購入の大きなファクターなのがロングドライブで役立つクルコン。マイナーチェンジでアクアもクルコンを選べるようになったものの、追従機能なし。フィットとスイフトは追従機能を持つ。

ただ、両車ともにセンサーの測距精度低いため、自動停止についちゃできない。フィットだと30km/hを少し下回る速度域。スイフトも40km/hを少し下回ると自動的に解除されてしまう。

このクラスで自動停止まで可能なアダプティブクルコンは存在しないのでしかたないかも。総合力でフィットの勝ち


実用性はフィット、予防安全性能はスイフト、実用燃費に優れるのはアクアと三者三様。総合力ではフィットの勝ちだ

■コンパクトハイブリッド 主要SPEC

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