高温化でバーストの危険性アップ!! 夏だからこそ気を付けたいタイヤの安全チェック

■キャンピングカーは要注意 定期的な空気圧チェックが大切!

 空気圧は、その場で計測できる人は少ないと思いますので、まずはできるだけ早くガソリンスタンドなどで空気圧のチェックをしてください。

 空気圧は指定空気圧がオススメで、空気圧の調整幅は±20bar(0.2キロ)程度と考えてください。それより極端に少ないとタイヤ変形量が大きくなるので、高速で走るとスタンディングウェーブによってタイヤがバーストする危険性が高くなります。

 また、空気圧が適正なのにタイヤの変形量が大きいクルマは、荷物の積みすぎ、タイヤサイズが細すぎなどの理由が考えられます。これもタイヤのバーストを引き起こす可能性があります。

 少し前に問題になったのが、キャンピングカーのロードインデックス不足によるバースト事故が話題になったことがあります。タイヤは1輪で受け止められる荷重が決まっています。これを超えてタイヤに負担がかかると、タイヤは本来の安定性を発揮できず、場合によっては変形の激しいところに負担がかかって発熱しバーストする危険性もあるのです。

乗用車よりもタイヤへの負荷が大きいキャンピングカーでは、タイヤ&空気圧のチェック、ホイールの締め付け確認が特に重要だ(xiaosan@Adobe Stock)

 タイヤの空気圧は1カ月に0.1キロくらい低くなるといわれていますが、じつはあまり変わりませんよね。最近のタイヤは3カ月経っても空気圧が変わるかどうか、くらいです。

 けれども上記のようなトラブルの可能性を未然に防ぐことができるので、ひと月に一度くらいは空気圧のチェックをお薦めします。その際、ぜひタイヤの磨耗具合やひび割れの有無、サイドウォールコブの有無などをチェックしてください。これだけでタイヤバーストの危険性は大幅に少なくなると思います。


※編集部注/かつてはガソリンスタンドで店員さんがタイヤの点検をしてくれる機会が多かったし、洗車時にタイヤの劣化に気づくケースも多かった。しかし多くのクルマの燃費がよくなってフルサービス系のガソリンスタンドも減少し、洗車需要も下降気味であることから、タイヤの劣化に気づく機会そのものが減っている。

 パンクならまだマシで、いきなりのバースト……となるとパニックになって事故を起こすケースも多い。安全対策の第一歩は普段の注意から。クルマに乗り込む前にタイヤの点検をしておく作業は、免許を持っている人なら全員教習所で習ったはず。皆さん気を付けましょう

【画像ギャラリー】タイヤとうまく付き合うために日ごろからチェックしたい6つのポイント!!

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