なぜハリアーも落選? “今年の車” 10ベスト選外でも愛でたい実力車

ダイハツロッキー/トヨタライズ

 通称名「ヤリス」の販売台数は、ヤリスとヤリスクロスの合算だが、ライズの販売台数は、ロッキーと分離されている。ヤリスとヤリスクロスは明らかに別のクルマだけど、ロッキーとライズは完全な兄弟車。

2020年上半期登録車販売首位になったトヨタ ライズ。7月からヤリスに販売首位の座を明け渡したが、その後もトップ5圏内にランクインし続けている
2020年上半期登録車販売首位になったトヨタ ライズ。7月からヤリスに販売首位の座を明け渡したが、その後もトップ5圏内にランクインし続けている

 つまり、通称名の分け方によっては、ロッキー/ライズは、今年の登録車ベストセラーなのだ。一番売れてるクルマななんですよ!デザインは可もなく不可もなく、1000ccターボエンジン+CVTのパワートレインにも、特に凝った部分はない。

 でも、このなんてことなさが実にイイというか、癒されるというか……。乗ってて可愛くなってくる。

通称名の分け方によっては、ロッキー/ライズは、今年のベストセラー車。特に凝った部分はないが、一番売れてて心が和むクルマである
通称名の分け方によっては、ロッキー/ライズは、今年のベストセラー車。特に凝った部分はないが、一番売れてて心が和むクルマである

 一番売れてて心が和むロッキー/ライズを10ベストカーに! と叫んでも無意味なことはわかってますが、なんとなく叫びたくなるなぁ。

トヨタ ハリアー

 ベースは前回カーオブザイヤーに輝いたRAV4だから、中身がしっかりしていることは言うまでもない。

2020年にフルモデルチェンジしたハリアー。インテリアの質感の高さ、外観、内装などとにかく、カッコイイクルマである
2020年にフルモデルチェンジしたハリアー。インテリアの質感の高さ、外観、内装などとにかく、カッコイイクルマである

 そのうえで、ハリアーはとってもスタイリッシュだ。インテリアの質感の高さにもビックリする。外観も内装もとにかくカッコいい。もちろんSUVというカテゴリーもイケてる。いま一番イケてる国産車、それがハリアーなのだ!

 そんなイケてるクルマが『10ベストカー』に入らなったのは、なんだか残念じゃないですか。カッコよさもクルマの重要なファクターなのですから。

 カッコよさを重視してハリアーを『10ベストカー』に! と言っても誰も耳を貸しませんね。ハイ。すいません。

ホンダ アコード

ホンダアコードの乗り心地がしっとりしなやかで、ハイブリットの走りも良いクルマ。カー・オブ・ザ・イヤーの常連であったが、今回は落選。
ホンダアコードの乗り心地がしっとりしなやかで、ハイブリットの走りも良いクルマ。カー・オブ・ザ・イヤーの常連であったが、今回は落選。

 新型アコードは、どこのメーカーのクルマだかもよくわかんない感じだし、日本では明らかに謎なセダンではありますが、乗るとこれが実にイイんです。

 乗り心地はしっとりしなやか、ハイブリッドの走りもイイ。デザインだってよく見りゃとってもカッコいい。

 かつてアコードと言えばカーオブザイヤーの常連でもあった。そんなクルマが一顧だにされず落選。涙が出るじゃないですか。諸行無常よのう。救いはないのか……。ないですね。

VW Tクロス

Tクロスの1000ccターボは116馬力とパワフルなエンジンを持ちつつ、足回りも良いクルマである
Tクロスの1000ccターボは116馬力とパワフルなエンジンを持ちつつ、足回りも良いクルマである

 このクルマ、乗ると実にイイ。目立つところはないけど、ホントにイイんです!1000ccターボエンジンのパワー/トルクフィールは実に痛快。

 VWポロやアウディA1の1000ccターボは95馬力しかないけど、Tクロスのソレは116馬力で、はるかにパワフル。ビックリするほど気持ちいい。

 足回りもスバラシイ! しなかやにスポーティでSUVの腰高さをまったく感じさず、地面に張り付いたように走ります! 

 だから『10ベストカー』に入れろと言うのも何ですが、今年出た輸入車の中では「欲しいものリスト」のかなり上位に来るんだけどなぁ~。

シトロエン ベルランゴ

シトロエン ベルランゴは、シトロエンらしい内外装をもつミニバン
シトロエン ベルランゴは、シトロエンらしい内外装をもつミニバン

 「ちょっと大きいカングー」なベルランゴ。こういうクルマとディーゼルの組み合わせって、やっぱ最高なんですわ! トルクフルな走りに和みます。

 インテリアもシトロエンらしく夢いっぱいのアバンギャルドさ。こんなのをファミリーカーにしたら、人生が楽しくなりそうだなぁ。こういうのを1台入れてくれても良くないですか? ダメですか。無念。

【画像ギャラリー】11月4日に発表された日本カー・オブ・ザ・イヤー『10ベストカー』

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