初心者必見! 雪道は四駆じゃなくても大丈夫? FFならではの走らせ方とは?

FFならではの走らせ方はあるのか?

FFの前後重量配分は前65:後35~前60:後40。前輪に大きく荷重がかかるため、前輪のグリップが落ちない範囲の速度で走行すると安全
FFの前後重量配分は前65:後35~前60:後40。前輪に大きく荷重がかかるため、前輪のグリップが落ちない範囲の速度で走行すると安全

 さて、FFの走らせ方についてです。FFとひと口にいってもコンパクトカー、セダン、ミニバン、SUVといろいろありますが、基本的な運転操作は変わりません。

 FF車の特徴は、前後重量配分が、ほぼ前65対後35~60対40くらいのところに収まることです。エンジンのレイアウトによる構造上の理由が大きいのですが、前輪で駆動するので前輪を重くすることで駆動トルクを引き出しやすく、理にかなった重量配分でもあります。

 ただ、気を付けたいのは、カーブでの旋回を考えると、前輪からグリップ限界が訪れます。なので前輪のグリップが感じられる速度で走るのが基本になります。

 車種別でいうと、ミニバンは重心が高いので、コンパクトカーやセダンよりカーブで前輪アウト側のタイヤへの負担が大きくなります。より前輪のグリップに注意する必要があります。

 SUVは車高が高いクルマが多く、ロードクリアランスに余裕がある分走破性が高いといえます。最近ではスノーモードやそれに類する機能を持ったFFのSUVも多く出ています。そうしたクルマはさらに優れた走破性が期待できます。

 トラクション性能や登坂性能では圧倒的に4WDが有利なのですが、1点だけ気を付けなくてはならないことがあります。

 FRやFFなら登れなければ行くことができないので、問題ありませんが、4WDはなまじ登れてしまう分下りが危険になることがあります。特にオールシーズンタイヤでの下りは十分の注意が必要となります。

いざという時に役立つアクセルワークとは

6~7cm前後の深い雪道やカーブを曲がる際、トラクションをかけたまま保つとグリップが持続しやすくなる
6~7cm前後の深い雪道やカーブを曲がる際、トラクションをかけたまま保つとグリップが持続しやすくなる

 中級者編として覚えておくといざという時に役に立つのがアクセルワークです。スタッドレスタイヤで深めの雪道(6~7cm前後)を走らなければいけないときは、加速しない程度にアクセルを踏んで常にトラクションをかけておくとスタックしにくくなります。

 またカーブでハンドルを取られる時も、軽くトラクションをかけたままハンドルを行きたい方向に切っておくと多少曲がりやすくなります。

 FFは2輪駆動としては走破性の高い駆動方式なので、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンの装備があれば、まず心配することなく走ることができます。

 オールシーズンタイヤは積極的に雪道に行くためのタイヤではないので、その点に留意してください。実際にFF+スタッドレスタイヤで雪道に行ってみると、思いのほかよく走ることに驚くと思います。

オールシーズンタイヤは、冬用に近い、低温でも硬化しにくいゴムコンパウンドと雪のトラクション性能に優れたトレッドデザインによって、低温性能と雪性能を担保している
オールシーズンタイヤは、冬用に近い、低温でも硬化しにくいゴムコンパウンドと雪のトラクション性能に優れたトレッドデザインによって、低温性能と雪性能を担保している

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