クルマの運転に危険は付き物だ。事故することもあれば、クルマが壊れることもある。
そのいっぽうで、走行中にエンジンをきったらどうなる? といったちょっと危ないけど、クルマがどうなるのか疑問に思えることはいろいろある。
本企画は、危険を回避する、安全運転につなげる意味で、自分では試したくないけど、その真偽を知りたい、という疑問を取り上げ、永田恵一氏が考察していく。
文/永田恵一、写真/ベストカー編集部、ベストカーWeb編集部
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走行中にエンジンを切る
昔は燃料節約するエコドライブとして、下り坂や赤信号になる直前、走行中にエンジンをカットするドライバーもいると聞いたものだが、走行中にエンジンを切るのは、危険を伴うのでクルマが暴走した時以外はやってはダメ。
では、実際にどうなるのか?
当然ながらアクセルが効かなくなる。
エンジンが止まることで油圧や電動のアシストが作動しなくなるため、パワステが効かなくなる。パワステがなくても操舵することはできるがかなりの力が必要で、パワステなしの重いステアリングで、パニックになることも充分にある。
そしてブレーキ。ブレーキの踏力をアシストしてくれるサーボは、エンジンが切れた状態でも2~3回踏む程度のアシストは残っているが、それ以降はフットレストを踏んでいるのかというほどブレーキが重くなり大きな踏力が必要になる。
ノンアシストのステアリング、ブレーキとも急な飛び出しなどに対して即座に対処できるレベルではないので非常に危険だ。
現在はエンジンのオン/オフはスターターボタン式が主流になっているが、昔ながらのキーを捻るタイプのクルマの場合は、走行中にエンジンを切る時に一気にキーを捻るとアクセサリーポジションを飛び越えてロックポジションとなり、ステアリングロックされて操作不能になるので特に注意が必要だ。
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